日本のこよみ と お料理 | 1級フードアナリストMasaki

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一流シェフじゃなくても、理屈抜きでお母さんや妻の味が一番だったりする。
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FOOD・A Masakiが日々の中で、食文化、食空間、お客様とお店の通う想い。を何気なく紹介。
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日本列島!例年6月の気温。記録更新ですね。
まるで梅雨明けのような猛暑の毎日。
十分な睡眠を取りましょうね。


先日6月22日は、二十四節季でいう夏至でした。
既に日々日が短くなってるって、納得がいかないですね。



そして、今週6月27日から7月1日が
七十二候でみると 菖蒲華(あやめ はなさく)
ですね。

咲き始めたアヤメがしっとりと濡れ、梅雨に風情を感じる時…のはずなのに。


今年はちょっと違いますね。


今年の天候に生産者は、大打撃。

梅の収穫前に梅雨入り。お付き合いさせて頂いている梅の農家も収穫はごく一部とのこと。
今年は梅干しを作り始めることが出来ずに、今日に至ってます。


訳ありでも、B品でも、普通に食べられなかったらジャム用としてでも店頭に並べる協力をしたいと思う。私だけじゃないハズ。(実際、よく売れましたよね。)


基本的に水に弱い梅の実。収穫していない梅の実はどうなるのでしょうね。
大量の雨。そして、痛いくらいに強い陽射し。過酷です。正に植物生命の危機。

植物は、生命の危機を感じると種を残すために最大限の努力をする。
私たちはその原理を美味く利用して、結果的においしい青果物を頂いている。
越冬させるキャベツなど正に代表的。

木に残る梅の実に少々期待を寄せてみたくなってきた。



残念ながら落ちてしまった梅の実は、早朝に拾って(種を抜いて)砂糖ハチミツで漬け込んでコンフィチュールにしたい。料理にも使えそうで楽しそうだ。肉料理とソース作りに相性が良さそう。

コンフィチュール…英語のジャムをフランス語で言っただけの違いではなく、加工時間や砂糖の量を少なくして果実感を大切にしている。

ちなみに私が毎年作る自家製夏みかんマーマレードは、まさにコンフィチュール!本来のビターな味と甘さがクセになる。