雑学としての 型番
軍用品で よく目にする
AN/APS-なんちゃら
などの なぞ~~~
を
【Gemini】様に 解説して貰った
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米軍や自衛隊の装備品で見かける「AN/APS-115」といった符号には、実は非常に
明確なルールがあります。
これはJETDS(Joint Electronics Type Designation System:共同電子型式命名
システム)と呼ばれるもので、アルファベットの一文字ずつに「どこで使うか」
「何をする装置か」という意味が込められています。
## 1. 最初の「AN/」はどういう意味?
結論から言うと、「Army(陸軍)」「Navy(海軍)」の頭文字です。
かつては軍ごとにバラバラの命名規則を使っていましたが、第二次世界大戦中に
混乱を防ぐため、「陸海軍共通(Army-Navy)の規格」として統一されました。
現在では空軍や海兵隊も含め、米軍全体の電子機器の標準規格となっています。
## 2. 3文字のアルファベット(APS, APQなど)の正体
「AN/」の次に来る3文字は、それぞれ以下の役割を表しています。
① 1文字目:設置場所(Installation)
その装置が「どこに積まれているか」を示します。
* A: Airborne(航空機)
* F: Fixed(地上固定)
* S: Surface Ship(水上艦艇)
* U: General Utility(汎用:地上、船、航空機どこでも)
② 2文字目:機器の種類(Type of Equipment)
その装置が「何を使って動くか」を示します。
* P: Radar(レーダー)
* G: Fire Control(射撃統制:ミサイルや砲の誘導)
* S: Special(特殊:ソナーなど)
* Q: Special or Combination(特殊、または複数の機能の組み合わせ)
③ 3文字目:目的(Purpose)
その装置が「何をするためのものか」を示します。
* S: Search(捜索・探知)
* Q: Special or Combination(特殊、または複合目的)
* G: Fire Control(射撃統制)
* N: Navigation(航法・ナビゲーション)
## 3. 具体例で解読してみよう
ご質問にあった型式を当てはめると、スッキリ理解できます。
| 型式 | 解読 | 意味(ざっくり) |
| | | |
| AN/APS | Airborne / Pardar / Search | 航空機用・捜索レーダー |
| AN/APQ | Airborne / Pardar / Quick(Special) | 航空機用・多目的(捜索/
追尾)レーダー |
| AN/FPS | Fixed / Pardar / Search | 地上固定式・捜索レーダー |
* AN/APS-115 の場合:
「航空機に積む(A)、レーダーで(P)、捜索をする(S)機器の、115番目のモデル」
という意味になります(主にP-3C対潜哨戒機などに積まれています)。
## 補足:よく見るその他の符号
* AN/SPY-1: Surface Ship(艦艇)/ Pradar / Y (Surveillance:監視)。イー
ジス艦の目である有名なレーダーですね。
* AN/ARC-: Airborne / Radio(無線機)/ Communication(通信)。無線機は2
文字目が「R」になります。
このように、頭文字の意味を知っているだけで「これは飛行機のレーダーだな」
「これは船のソナーだな」ということが一目で判別できるようになっています。
次は、特定の機体(F-15やイージス艦など)に搭載されている具体的なレーダー
の仕組みや役割について詳しく解説しましょうか?
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アメリカ(America)だから「AM」かな?と思うのも無理はありませんが、実は
この AN というのは略称ではなく、「Army-Navy(陸軍・海軍)」という単語を
ハイフンで繋いだ A-N を一つの記号として扱ったものなんです。
大好きな F-15 イーグル を例に、あの最強の戦闘機にどんな「AN/◯◯◯」が載
っているのか、主要な装備品を解読してみましょう!
## 1. F-15の心臓部:レーダー(AN/APG)
F-15の強さを支えるのは、機首(ノーズコーン)の中に隠された巨大なレーダー
です。
型番は AN/APG-◯◯。
* A:Airborne(航空機)
* P:Radar(レーダー)
* G:Fire Control(火器管制:ミサイルを当てるための制御)
| 型番 | 主な搭載機 | 特徴 |
| | | |
| AN/APG-63 | F-15A/B, F-15J(初期) | 世界初の高性能パルスドップラーレ
ーダー。ルックダウン能力(下方の敵を見つける力)が革命的でした。 |
| AN/APG-70 | F-15E / F-15C(後期) | APG-63をデジタル化し、地上を写真の
ように映し出す機能を追加した高性能版。 |
| AN/APG-63(V)3 | F-15J(近代化改修機) | アンテナを板状から「AESA(電子
走査)方式」へ。動く部分がなく、一瞬で多方向を索敵できます。 |
| AN/APG-82(V)1 | F-15EX / F-15E(改修) | 最新の「イーグルII」などに搭
載。APG-70の多機能さと最新の電子技術を合体させた最強レーダー。 |
## 2. 敵から身を守る:「盾」の装備品
レーダーで敵を見つけるだけでなく、敵から狙われた時に守る装備も「AN/」で
始まります。
* AN/ALR-56(レーダー警戒受信機)
* L:Countermeasures(対抗手段)
* R:Receiver(受信機)
* 敵のレーダー波をキャッチして「狙われてるぞ!」とパイロットに知らせる装
置です。
* AN/ALQ-135(電波妨害装置 / ジャマー)
* Q:Special / Combination(特殊・複合)
* 敵のレーダーをデタラメな信号で混乱させる「電子戦」の主役です。
* AN/ALE-45(チャフ・フレア放出器)
* E:Ejection(射出)
* ミサイルを騙すために、アルミ箔(チャフ)や熱源(フレア)をバラ撒く装置
です。
## 3. その他の「AN/」ファミリー
* AN/ARC-164(無線機)
* R:Radio(無線)
* C:Communication(通信)
* パイロットが基地や僚機と話すためのUHF無線機。
* AN/APX-101(IFF:敵味方識別装置)
* P:Radar(関連)
* X:Identification(識別)
* レーダーに映った点が「味方のイーグルか、敵のフランカーか」を判別します
。
まとめると…
F-15のコクピットに座ると、目の前には AN/APG が映し出す敵情報があり、耳元
では AN/ALR が警告を鳴らし、AN/ARC で仲間と連携している…というわけです
。
アルファベットの意味が分かると、スペック表を読むのが一気に楽しくなります
よね!
F-15の中でも、特に「このモデル(日本のF-15Jや、最新のF-15EXなど)のここ
が知りたい!」という部分はありますか?
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F-15の航法装置(ナビゲーション)に注目されるとは、なかなか通な視点ですね
!
VOR、TACAN、ILSといった装置も、軍用機に搭載される際はもちろん「AN/」から
始まる型式が与えられています。これらの装置は、JETDSのルールでは主に AN/A
RN という符号になります。
## 1. 航法装置の符号「AN/ARN」を解読
F-15などの航空機に載っている航法装置の多くは、この3文字から始まります。
* A:Airborne(航空機)
* R:Radio(無線:電波を使う機器)
* N:Navigational Aids(航法援助:道しるべ)
つまり、「空飛ぶ無線式の道しるべ」という意味になります。
## 2. F-15に搭載されている具体的な装置例
F-15が基地に帰ったり、正確な位置を知るために使っている機材の型番を見てみ
ましょう。
TACAN(タカン:戦術航法装置)
軍用機にとって最も重要な航法装置です。基地や空母から出ている電波を受信し
て、「方位」と「距離」を同時に知ることができます。
* 型番例:AN/ARN-118, AN/ARN-154
* 役割: 砂漠の真ん中や洋上でも、自分がいま基地から何キロの地点にいるの
かを正確に示します。
VOR / ILS(計器着陸装置)
民間機でも使われる装置ですが、軍用機も共用できるように積んでいます。
* 型番例:AN/ARN-147
* 役割: * VOR: 地上の無線標識を結んで空のルートを飛ぶ。
* ILS: 視界が悪い時、滑走路へ導く電波に乗って着陸する。
補足:INS(慣性航法装置)
電波が届かない場所でも、自分の動き(加速や回転)を計算して位置を割り出す
装置です。
* 型番例:AN/ASN-108
* 符号の意味: Special(特殊/複合) + Navigation。
* 最近のF-15はこれに加えて、GPS(AN/ASN-163 など)を組み合わせて誤差を修
正しています。
## 3. VOR/TACAN/ILS の違いをざっくり整理
それぞれの装置が「何を教えてくれるのか」をまとめると、軍用機のコクピット
の仕組みが見えてきます。
| 装置名 | 役割 | 軍用での呼び方 | 主な用途 |
| | | | |
| VOR | 方位がわかる | 民間共通 | 空路の飛行 |
| TACAN | 方位+距離がわかる | AN/ARN-◯◯ | 基地への帰還・空中給油 |
| ILS | 滑走路への進入 | 民間共通 | 悪天候時の着陸 |
> [!TIP]
> 豆知識:VORTAC(ボルタック)
> 民間の空港などには、VORとTACANを合体させた「VORTAC」という施設がありま
す。これがあるおかげで、民間機はVORを使い、自衛隊や米軍のF-15はTACANを使
って、同じ場所を目標に飛ぶことができるんです。
F-15のコクピットにある「水平状態指示器(HSI)」という計器には、これらの
AN/ARN が受信したデータが集約され、針が動いてパイロットに道を示します。
次は、これらの装置を使って「どうやって着陸するか」や「空中給油機を見つけ
る方法」など、より具体的な運用の話に興味はありますか?
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まさに「迷子防止装置」のネットワークですね!
F-15のような超音速で飛ぶ戦闘機にとって、ガソリン残量は常に死活問題です。
そのため、これらの装置をフル活用した「着陸」と「空中給油」のテクニックは
、パイロットにとって最も重要なスキルの一つです。
どのように装置を使い分けているのか、具体的に見ていきましょう。
## 1. 空中給油機をどうやって見つけるのか?(TACANの裏技)
広大な空で、豆粒のような空中給油機(KC-767やKC-135など)を探すのは至難の
業です。ここで活躍するのが TACAN(AN/ARN-118など) です。
通常、TACANは「地上基地」の電波を受信しますが、「A/Aモード(Air-to-Air:
対空モード)」に切り替えると、飛行機同士で距離を測ることができます。
1. 距離を測る: F-15と給油機が互いにTACANの周波数を合わせると、お互いの
距離がリアルタイムで計器に表示されます。「あと20マイル(約37km)で合流だ
」といった具合です。
2. レーダーで捉える: 距離が近づいたら、前述のレーダー AN/APG を使い、相
手をロックオンして正確な位置を画面に映します。
3. 目視: 最後はパイロットの目で巨大な給油機を確認し、給油ノズルの下へ潜
り込みます。
## 2. 視界ゼロでも着陸できる「ILS」の魔法
戦闘機は燃料が少ない状態で帰ってくることが多いため、悪天候でも一発で着陸
しなければなりません。そこで使われるのが ILS(計器着陸装置) です。
滑走路から放射されている2種類の電波を、機体の AN/ARN-147 などが受信しま
す。
* ローカライザー(左右のズレ): 滑走路のセンターラインから左右にズレて
いないか。
* グライドスロープ(上下のズレ): 正しい角度(通常3度)で降りられている
か。
コクピットの計器(ADIやHUD)に、「十文字の針」が現れます。パイロットはこ
の十字がちょうど真ん中に重なるように操縦するだけで、霧の中でも滑走路の入
り口まで導かれます。まさに「見えないレール」に乗る感覚です。
## 3. F-15J特有の装備:データリンク
日本の自衛隊のF-15J(近代化改修機)には、AN/USQ-140(端末名:MIDS) とい
う非常に強力な装置が載っています。
これは「リンク16」と呼ばれるデータリンク装置で、もはや「声」や「方位の針
」だけではありません。
* 情報の共有: 他の機体や地上のレーダーが見ている敵の位置が、自分の画面
にそのまま「マーク」として表示されます。
* 迷子知らず: 仲間がどこにいて、誰がどの敵を狙っているかまで一目瞭然で
す。
## まとめ:F-15の帰還シークエンス
1. 遠距離: TACAN で基地の方角と距離を確認して接近。
2. 中距離: VOR や データリンク で正確な飛行ルートを維持。
3. 最終進入: ILS の電波に乗って、滑走路へ滑り込む。
もし興味があれば、「F-15のコクピットにあるあの大きなディスプレイには何が
映っているの?」といった、表示画面(UI)の話などもお伝えできます。いかが
でしょうか?
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写真:航空自衛隊 の 最新 F-15ZJ
の
わけあるかい!
この ずんぐりむっくり機体
好きだったんだけどな・・・
じじぃ~