ショパンエチュードも2曲目の練習開始となりました。
今回選んだのは、Op.10の11番、アルペジオの和音ばかりで構成されたふわりふわりと綺麗な曲です。

この曲を聴いているといつも水の上を泳ぐ白鳥を思い出します。
彼らとても優雅にスイスイ泳いでおりますが
その涼しげな表情とは裏腹、水の下ではものすごく一生懸命足を動かしているんですね。
ほんとはすんごいしんどい思いをしているだろうに、あの余裕な表情。
役者ですねぇ(*´Д`)=з

で、ショパンのエチュードに戻りますが、この11番、旋律だけを取り上げるとものすごく優雅ではかなげで、まさに水の上を漂う白鳥のようです。
聞いてるとウルっとなります。゚(T^T)゚。

しかし、よーく聴いてみて下さい。
トップノーツの旋律以外に、どんなけ音が多い事か。
そうです。
大変なんです。
1オクターブをゆうに超えた、11度とかのアルペジオばっかしなんです。

ショパンなので譜読みはいつも通りめんどくさいですが、全部覚えても外しまくりなのです。

なんのこっちゃわからない方、では実際に体験してみましょう。

・:,。*:..。o○☆アルペジオ体験してみよー☆*:..。o○☆

まず、机の上に右手を広げて置みて下さい。
5本の指のうち、人差し指はそこを押さえたまま、そこから左横へ10センチ程離れた所を親指で押さえます。10センチですよ。親指と人差し指は180度、水平方向に開いています。親指と人差し指以外は押さえなくて結構です。
で、そのあとその親指を離し、人差し指はそのまま同じ場所を押さえたままで、今度は小指で右に15センチ開いた所を押します。
やけに手のばかでかい人は別として、通常なら、腕をぶぅんとスウィングさせ、手のひらを十分に開かなければならなくなります。
これを0.3秒くらいで行います。
頑張って10回から20回連続で繰り返してみて下さい。

o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


ほら、大変。ね。手痛いでしょ。
この曲ったらこの動きばっかしなのです。
しかも右手だけでなく左手もなのです。

水の上で一生懸命水をかいている白鳥め。
お前らすげぇよ。

それでも何とか練習しまして、昨日初めてレッスンで弾きました。
今の所まだ1/3くらいまでですけどね。

音外したり右と左のタイミングがバラバラになったりしながら、やっとこさ弾きました。

引き終わると、先生
「これ練習してて手が痛くなかった?」と。

私はつい、「あーやっぱり?!これストレッチすごいもんね!痛かった痛かった、始めて弾いた時なんか痛くて夜中に目が覚めてねーーー(●´ω`●)ゞ」
なんて言ったところ、

先生「やっぱり。。。正直この曲はたえこには向かないと思うわ」


.....ぇぇぇぇぇぇええええええええええええ。


あっさり?!てゆうかあんなに練習したのに??

先生「人には向き不向きな曲が絶対あるのよー。レパートリーにするには自分にあった曲を選ぶのが懸命だと思う。」

てゆうか今はまだ早い、とかじゃなくて?この曲一生弾けないのー?

先生「練習のために合わない曲にチャレンジしてもいいけど、やりすぎて手を痛めてしまって長期間ピアノが弾けなくなる人はいっぱいいるのよ。プロのピアニストも、弾き込みすぎてピアニストをやめなければならない人だっているし。。。気持ちはわかるけど、ここはあきらめて別の曲をやらない???」

.....正直あまりのショックに言葉が出ませんでした。

せっかくショパンのエチュード全覇するぞーって思ってたのに。
2曲目にして既に脱落ガックリ

手が小さすぎるんだそうですパー

知っとるっちゅうに!

帰り道、落ち込んでちょっと泣けてきました。
それがそのうち怒りに変わり、電車で隣に座ってた若いブロンドのおねぇさんの手がでかいのを見て、危うく突っかかるところでした。

なんだその長い爪は!
そんなでかい手に産まれてるくせに

なんでピアノ弾かないんだ!


完全八つ当たりです。(言ってませんけど。)

他のピアニスト達が弾くビデオを見ても、やっぱ彼らよゆーです。
私みたいにぶるんぶるん腕をスウィングさせなくても、11番あっさり弾けてます。
手が足りるんでしょうね。下のシから1オクターブ超えた上のミなんて大した事ないんでしょうね。

へこんでた帰り道、バスを待っていると同じバス停にたっていたおばさまから
そのバック、今まで見た事ないくらい素敵!どこで買ったの?!目
と聞かれました。
のだめのレッスンバックです。フェルトのやつです。
もちろん日本から送ってもらいました。

そのおばさま、昔はコンクールや試験をばんばん受ける程ピアノを一生懸命やっていたそうです。
今でも少しは弾くようですけど、だいぶ現役を離れてしまって、私のバックをみて懐かしくなったんでしょうね。
そのおばさまの息子のうち、一人が少し前からバイオリンを始めたんだと嬉しそうに言っていました。
是非途中でやめずに続けてほしいと。

なんかちょっと元気がでました。
音楽好きな人は世の中にいっぱいいて、それに情熱があって、それが何年経とうが自分からは切り離せないものになっているんだろうな。

私も気分を切り替えて頑張ろう。
せっかくまた弾ける環境があるんだし(゙ `-´)/
手が小さくても引ける曲はいっぱいある!
そのうちもう少し成長して指がのびるかもしれないじゃん!

...30歳だけど。