忙しい日々がようやくひと段落着いた。
家の事も落ち着いてきて、とりあえずお気に入りの家具を気ままに探す段階へと入った。
そうこうしているうちに、気がつけば桜が散り、ヒートテックも片付け始める頃合いに。
新たな城の近くには見事な桜の木があり、忙しい合間に散歩しつつお花見したのはたった一度だけ。
今年は雨も多かったので仕方がないが、来年こそはじっくり堪能させてもらおう。
春といえば桜が真っ先に思い浮かぶが、食いしん坊の私にとっては、食べ物で感じる季節感が何よりの幸せである。
菜の花、筍、春キャベツに新玉ねぎ。
苺や柑橘類も美味しいので買い出しの時間がとても楽しい。
そういえばこの前、道の駅で買ったタラの芽があまりに美味しくて感動したのだと母が言っていた。
それ以来、外を出歩くたびにタラの芽らしき植物を見つけては嬉しそうに目を輝かせている。
タラの芽ってそんなに美味しいのか。実は意識して食べたことがないかもしれない。
スーパーで見つけたら天ぷらでも揚げてみようかしら……。
私は大の筍好きなので、今年も祖母から貰った筍の水煮で土佐煮を仕込みまくった。
筍ご飯や炒め物にするのもいいが、結局最後に落ち着くのはこの土佐煮なのだ。
途中で山椒なんかをかければもう、無限に食べられてしまう。
昔から煮物やら漬物やらが大好物な私。
我ながらちょっと好みが渋いのかもと思っていたが、こないだ実家で行われた稲の種まきの際、泊まりがけでお手伝いに来ていた従姉妹に「夜ご飯何が食べたい?」と聞いたところ、すかさず「煮物が食べたい」と返ってきた。
普段は東京で暮らしている1つ年上の従姉妹。
料理はほとんどしないらしく、そういう生活が続くと煮物とか炊き込みご飯とか、そういった味が恋しくなるのかな。
そういえばお正月に実家に来た時も、母が作った筑前煮を美味しそうに食べてたもんなぁ。
従姉妹の言葉を聞いて、せっせと筑前煮とイカと大根の煮付けを準備していた母。
子供の頃から食べ慣れている味だが、私もいつかこれが恋しくなる日がやってくるのだろうか。

