オルタナティブ投資は、数多くある投資用語の中でも、かなり専門性の高い用語の一つです。また、オルタナティブ投資という概念自体、様々な意味で使われる場合もありますので、理解が難しい用語でもあります。参考はこちら>>http://www.xn--lckh2eva5nz74r2r5a.com/

 

オルタナティブとは、英語の「alternative」であり、日本語では「代わりの」「代替の」という意味です。つまり、伝統的な投資、たとえば、国内株式マーケットにおいて東証一部上場の大企業の株式を購入したり、また、日本国債や米国債などのメジャーな債券を購入したりといった典型的、伝統的な投資手法に代わって、まったく新しい投資先を開拓して、実際に投資を行う手法のことを指します。

 

具体的には、経済発展の著しい新興国市場の株式市場においてベンチャー企業の株式を購入したり、新興国の短期国債を購入したり、また、新しく開発された仕組みが複雑な金融商品を購入したりすることによって、伝統的な投資とは異なる形で投資活動を行おうとするものです。

 

伝統的な投資に代替する形で、オルタナティブ投資を行う動機としては、いくつか考えられますが、最も大きな動機は、大きなリスクを取ってハイリターンを狙いたい、というものです。この点、伝統的な投資は、マーケットが成熟している場合がほとんどですので、なかなかハイリスクを取ることが難しいのが現状です。

 

大きなレバレッジを掛けるという手法もありますが、最近は金融当局によって過度なレバレッジは規制されている状況になっていますし、また、投資対象となる金融商品自体は、比較的動きの少ないものですので、なかなかハイリターンを得ることは難しくなっています。

 

それに対して、オルタナティブ投資の場合は、現在まさに発展途上にある新興国の株式などを購入することによって、損失を被ってしまうリスクは相当高いものの、投資がうまくいけば、莫大なリターンを得ることが可能になります。このように、ハイリターンを狙うというのがオルタナティブ投資の大きな動機の一つでしょう。

 

また、もう一つの動機として、投資をすすめる側の思惑があります。伝統的な投資の場合は、手数料相場などがかなり成熟していますし、また、手数料自体の低額化も顕著になっていますから、投資業務受託会社(証券会社など)は、自らが満足するだけの手数料を徴収することができなくなっています。

 

それに対して、オルタナティブ投資の場合は、投資が成功するかどうか自体が未確定な状況ですので、結果として投資が成功した場合には、成功報酬としてかなりのパーセンテージで手数料を得ることも可能になります。

 

このように、投資業務受託会社などにとっては、伝統的な投資によって得られる手数料の数倍、数十倍の規模を、オルタナティブ投資を成功させることによって得られる可能性があるのです。


このように、オルタナティブ投資には、実際に投資資金を拠出する投資家と、投資業務を代行して手数料を得ようとする投資受託会社の双方に動機があるのです。