マイケルは世界中の様々なジャンルのアーティストに多大な影響を与え続けてきた先駆者ですが、そんな彼もまた、様々な音楽やパフォーマンスの影響を受けて自身のスタイルを形成していきました。
そこで、マイケルのインタビューや自伝を元に、彼がどの様な作品を愛し尊敬してきたのかをまとめてみました。
マイケルの音楽のルーツを一つ一つたどっていくことで、彼の音楽をより深く楽しめるだけでなく、彼を通じて様々な素晴らしい作品にも出会うことが出来ると思います。

初めはオールジャンルを一気に書こうと思ったんですが、あまりに膨大な量になってしまったため、大きく2つのジャンルに分けて【前編】【後編】で書いていこうと思います電球
今回は、クラシックやミュージカルの音楽、芸術分野で際だって優れた人物についてです音譜
インタビューの時系列ごとに、彼の発言と共に紹介していきますマイケル

※こちらの素晴らしいサイト様に載せられているインタビューやエピソードをお借り致しました。
ありがとうございますm(__)m
http://mjfcmoonwalk.com/
http://moonwalker.jp/


【1995年、ファンとのチャットにて】
「僕が最初に好きになった音楽はクラシックなんだ。幼稚園の頃、チャイコフスキーやリチャード・ロジャース(Richard Rodgers)、オスカー・ハマースタイン2世(Oscar Hammerstein II)、その他色々なものを好きになった。」
http://moonwalker.jp/interview/95_chat.html

チャイコフスキーに関しては、2007年のEbonyインタビューでも触れています。
「小さい頃から、作曲を勉強していた。最大の影響を受けたのはチャイコフスキーだったんだ。『くるみ割り人形』のようなアルバムでは、すべての曲が素晴らしい。全部だよ。だから、『すべての曲が素晴らしいポップ・アルバムがあってもいいんじゃないか?』って自問したんだ」
http://www.mtvjapan.com/news/music/12680/2

何度も大ファンであることを口にしたチャイコフスキーの「くるみ割り人形」から、独断と偏見で4曲お届けします音譜

くるみ割り人形といえばこの曲手
「March(行進曲)」


長調と短調が美しく切り替わるところが素敵ですきらきら!!
「The Christmas Tree(クリスマスツリー)」


卒業式で流れた思い出の曲*さくら*
「Waltz of the Flowers(花のワルツ)」


魔法の国にさまよいこんだような曲です帽子
私のお気に入りですおんぷ
「Dance of the Sugar-Plum Fairy(金平糖の精の踊り)」


リチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン2世については1999年のTVガイドインタビューでも触れられているので、そちらで紹介します。



【1999年、ロンドンでのラジオインタビュー】
好きな曲は、ドビュッシーの「Afternoon of a Faun(牧神の午後への前奏曲)」だと答えています。
http://moonwalker.jp/interview/99_london.html


ドビュッシーの曲は本当に独特で、美しさと切なさを合わせもっています。
これらはどれも有名な曲でとても素敵なので是非ゆっくりと聴いてみて下さい耳

アラベスク第1番


夢(オーケストラver.)


月の光




【1999年、TVガイドインタビュー】
「僕は今朝、『ロジャーズ&ハマーシュタイン(Rodgers and Hammerstein)』の曲を歌っていたんだ。それが僕が家にいたりするときに歌うものなんだ。僕の好きな曲は 『サウンド オブ ミュージック』からの 『My Favorite Things』 や『バーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand)』の歌 『Absent Minded Me』 なんかだ。僕は偉大な古いMGMミュージカルのファンでもあるんだ。僕はショーの曲が大好きなんだ。旋律の大ファンなんだ。」
http://mjsupporter.main.jp/tvguideinterview.html

1995年にも彼らの名前を挙げていましたが、ロジャーズ&ハマーシュタインとは作曲家 リチャード・ロジャースと作詞家 オスカー・ハマースタイン2世のコンビで、マイケルが大ファンであるサウンド・オブ・ミュージックを始め数多くのミュージカル作品を手がけました。

「My Favorite Things(私のお気に入り)」
※日本語訳付きです


「Absent Minded Me(うわの空の私)」


また、マイケルが小学校1年生の時にクラスの出し物として全生徒の前で歌ったのが「My Favorite Things」と同じくサウンド・オブ・ミュージックの音楽で、映画の最後に流れる「Climb Every Mountain」という曲です。
当時、マイケルが歌い終わった後にはスタンディングオベーションが起き、先生は涙していたそうです。

「Climb Every Mountain(すべての山に登れ)」


マイケルが歌ったその時の様子が「An American Dream」というJackson一家を描いた映画で再現されています。


とても素敵な歌詞なので載せておきますねキラキラ

Climb every mountain
search high and low
Follow every byway
every path you know
すべての山に登り
あらゆるところをたずね歩き
すべてのわき道をたどり
知っているどんな小道も歩きなさい

Climb every mountain
ford every stream
Follow every rainbow
till you find your dream
すべての山に登り
すべての流れを渡り
すべての虹を追いなさい
あなたの思い描く夢を見つけだすまで

A dream that will need
all the love you can give
Every day of your life
for as long as you live
あなたが与えうるすべての愛を
必要としている夢を
来る日も来る日も
あなたが生きている限り

Climb every mountain,
ford every stream,
Follow every rainbow,
till you find your dream
すべての山に登り
すべての流れを渡り
すべての虹を追いなさい
あなたの思い描く夢を見つけだすまで



【2001年、TVガイドインタビュー】
「目標とする人物は、ジェームス・ブラウン、サミー・デイヴィスJr.(Sammy Davis Jr)、ジャッキー・ウィルソン、フレッド・アステア(Fred Astaire)、ジーン・ケリー(Gene Kelly)である」と語りました。
http://moonwalker.jp/interview/01_tvguide.html

今回は、ミュージカル俳優であるフレッド・アステアとジーン・ケリーについてご紹介しますおんぷ

フレッド・アステアのことは何度も大ファンであると口にしており、マイケルのダンスの根源には彼のステップが息づいています。
モータウン25周年でパフォーマンスしたマイケルは、憧れのアステアから「君は素晴らしく良く動く」と賞賛の電話を受け、これまでの人生の中で最大の賛辞だったと当時のことを回想しています。

こちらは「The Band Wagon」からのダンスシーンで、言わずと知れた「Smooth Criminal」の元になったミュージカル映画です。


こちらは「Puttin' On the Ritz」です。


マイケルとラトーヤは、Jacksonsのバラエティショーで、この「Puttin' On the Ritz」をカバーしています。


また、逆にアステアはモータウン25周年でのマイケルのパフォーマンスに感激して80歳を超えていながらムーンウォークに挑戦し、マイケルが直接教えることもあったようで見事にマスターしていたそうです!
とても素敵な関係ですよね虹
$ないものねだり。


ジーン・ケリーもフレッド・アステアと同じく華麗なステップを得意とする名ダンサーです。
こちらの動画は、天才的で繊細なダンスだけでなくユーモアもあり、もう本当にAmazing!!としか言いようがないですはっ




【2003年放送、ドキュメンタリーPrivate home movie】
「チャップリンのような人は、あぁ! 敬愛せずにはいられないね。彼は天才だ。彼は(革新的なことを成し遂げる)開祖のキングとも言える人だ。
彼はどのようにすれば人の心に触れるかがわかっている。 どのようにすれば、笑うと同時に泣けるかということをわかっていた。 その達人だった」


冒頭でチャップリンのことを話しています。


この動画を見て、マイケルが彼を尊敬する理由が分かりました。
映画「独裁者」の最後のスピーチ


映画解説者の淀川長治さんのお話からチャップリンの人柄が伺えます。
温かい話にとても感動しました。


チャップリンの想いや人柄はマイケルに受け継がれ、そしてマイケルの想いや人柄も沢山の人々に受け継がれていくんですね・・・
チャップリンが言った"神の国は汝らの中にある"という聖書の言葉で、「Jam」の歌詞の意味が少し理解出来たような気がします。



【2005年、FOXNewsマイケル独占インタビュー】
「クラシックではモーツアルト、チャイコフスキー、ラフマニノフを聞いている」と答えています。
http://mjlatest.main.jp/foxinta.html

モーツァルトは、天才でエリートというイメージが強いと思います。
それはまぎれもないのですが、幼いころにモーツァルトの才能を見出した父親に"有名になり、金儲けすること"を期待されたり、その才能がゆえに音楽貴族らに活動を妨害され借金苦に陥るなど、大変な思いをしてきた人物でもあります。
「俺の尻をなめろ」といった作品を作るなどして"変人"というイメージも定着してしまいましたが、それは単なる遊び心だったんじゃないかな?と思っています。
彼は35歳の若さでこの世を去っており、その原因はリューマチ熱という感染症だと言われていますが、毒をもられたという説も残っており明確なことは不明のままです。
・・・天才がゆえの苦悩というのはいつの時代も同じなんですね。。。

ほとんどを長調で書くモーツァルト作品の中で、おそらく最も暗い曲であり、最期の作品でもあるのが「レクイエム」です。レクイエムとはカトリック教において死者のためのミサで用いられる聖歌です。
その中の「ラクリモサ(涙の日)」と呼ばれる曲を8小節目まで書き上げた段階でモーツァルトは亡くなり、その後は弟子が引き継いで書き上げました。

「ラクリモサ(Lacrimosa Requiem k.626)」


殺されたSusieという女の子のためにマイケルが書いた「Little Susie」という曲は、このモーツァルトのレクイエムを彷彿とさせます。



モーツァルトとは対照的に、ラフマニノフ(Rachmaninov)の曲はほとんどが短調です。
なんとなくマイケルは短調の曲を好んで聴かないイメージがあったので、少し以外でした(←かなり勝手な決めつけ)

まずは、とてもドラマチックで美しく、迫りくるような迫力のこの曲をどうぞピアノ
映画「七年目の浮気」や「スパイダーマン3」、「のだめかんたーびれ」など国内外の様々な映画やドラマで使用されたとても有名な曲です。
「ピアノ協奏曲 第2番 作品18 第一楽章」


こちらは、あの「ブリジッド・ジョーンズの日記」でカバーされたことでおなじみのエリック・カルメン(Eric Carmen)の曲「All By My Self」の元になった曲です電球
エリックもラフマニノフのファンなんですね!
「ピアノ協奏曲 第2番 作品18 第二楽章」


次に私のお気に入りである「パガニーニの主題による狂詩曲」を勝手にご紹介♪2
約20分におよぶ演奏ですが、全く飽きることのないメリハリのある美しい曲です五線譜

「Rhapsody on a Theme of Paganini(パガニーニの主題による狂詩曲) 第1-10変奏」


「Rhapsody on a Theme of Paganini(パガニーニの主題による狂詩曲) 第11-15変奏」


第18変奏(3:40~)は特に有名な部分で、誰もが一度は聴いたことがあると思います。
本当に美しくうっとりするようなメロディーで、聴くととても懐かしく、とても切ない気持ちになります。。。
「Rhapsody on a Theme of Paganini(パガニーニの主題による狂詩曲) 第16-18変奏」


「Rhapsody on a Theme of Paganini(パガニーニの主題による狂詩曲) 第19-24変奏」




ここからはインタビューからではないのですが、明らかにマイケルが影響を受けた音楽や人物を紹介していきますにゃ

まずは、何と言ってもディズニーですよねミッキー
ディズニーの影響を強く受けたからこそ、この様な幻想的で美しい曲が沢山生まれたんだと思います星空

「Chilhood」


「Fly Away」


そんな大好きなディズニーの曲を歌い、ディズニーの仲間たちと踊るマイケルは最高に幸せそうです好

私も着ぐるみかぶって飛び入り参加したい←
マイケルが歌うディズニーメドレーは本当に夢や希望にあふれていて美しいなぁ・・・
CD化激しく希望!!


そして最後は「沈黙の詩人」と呼ばれるパントマイムの巨匠マルセル・マルソー(Marcel Marceau)です。
マイケルはマルセルを尊敬しており、タップダンスと同じくマイケルのダンスの根源になっていますにこ
ムーンウォークはマルセルと2人で考案したとも言われていますキラキラ

1988年、ロンドンの「Sadler's Wells Theatre」にてマイケルとマルセルは対面しています。
$ないものねだり。

そして1995年の12月9日に、マルセルと共演しニューヨークのビーコンシアターで90分におよぶライブパフォーマンスを行なうことを発表したのです。
それに先がけ、12月4日にマルセルと公開リハーサルを行っています。
0:25あたりから2ショットが流れます。
2人ともとても楽しそうですねキラキラ




別角度からもどうぞ


マルセルとの一番目の映像の最後に病院の様子が写っていたと思いますが、実はこの公演を目前にマイケルは突然倒れてしまったのです。
ダンスナンバーを歌い踊っている最中に崩れ落ちるように床に倒れ込んだというマイケル・・・。
すぐに救急車で病院に運ばれ、緊急治療室に入りました。
マイケルは深刻な容態で、極度に疲労しており内臓の機能低下や脱水症状が見られ、血圧は成人の正常値の半分にまで下がっていたそうです。
・・・このエピソードからも分かりますが、やはりマイケルは極限まで自分を追い込んで練習を重ね、それを他人には悟らせない人なんですね。
もっと自分の体を大切にして欲しかったと思わずにはいられないです・・・。

倒れたことを知った家族や友人、妻が病院にかけつけるなど一時騒然となりましたが、それでも何とか回復を果たし12月12日に無事退院を果たすことが出来ましたほっ
$ないものねだり。

残念ながらこの奇跡の公演は、マイケルの療養が必要なためキャンセルとなってしまいましたが、マイケルはその後1997年に、フランスにて再びマルセルと対面を果たしています。


しかし共演することは叶わないまま、2007年のマルセルの死去によって永遠の夢となりました。

$ないものねだり。

$ないものねだり。

$ないものねだり。


マイケルのルーツを辿る旅【前編】は以上ですにこにこ
独断と偏見の入った長ったらしい文章を最後まで読んで下さりありがとうございました嬉しい


後編につづく・・・