祈り | ちょっち、「代表取締まられ役」が考えたこと。

祈り

生後5日目の午後。

1匹の赤ちゃんは死んでいた。手の平に乗せてゴロリとしても反応はない。そもそも、温かくない。死んでいるのだ、と自分に言い聞かせた…。

私は亡くなった赤ちゃんを手に立ち上がった。足元にいる野良猫「チビ」が不安そうな顔をしているように見えた。

自宅マンションの脇のある場所に土を掘って埋葬してあげた。最後の土を盛った際、私は自分の掌を当てて自分の温もりが伝わるように祈った。

自宅に戻ると野良猫「チビ」のお腹で2匹の赤ちゃんが乳を咥えていた。

野良猫「チビ」は、右目に目やにがたまるせいかいつも潤んでいる。それが泣いているように見えて私は再び悲しくなった。

おしまい