床屋さんに学ぶ
床屋さんに行くと様々なことを聞かれる。
まずは、どれくらい切られますか?だろう。短めに、って答えても3センチくらいですか?と確認するし、さらに耳は出しますか?などでようやく仕事に取り掛かる。手際よくハサミをさばきながら髪の毛の状態を教えてくれたり世間話をする。最初にどれくらい切るかを聞いたのに前髪は特別らしく再度確認もする。頭を洗う段階になると湯加減やかゆいところはなど再び質問攻めだ。ドライヤーで乾かした後、チョキチョキっと微調整をして鏡を取り出 して、いかがですか?まで一体いくつ質問するのだろう。支払いを終えて帰り際は頭を下げてまたのお越しをと爽やかな笑顔で送り出してくれる。
こんな話をした相手はとあるIT技術者。
床屋さんは三千円くらいの仕事でもお客さんの期待や要望を聞いて応えようとする。さらに自分の仕事ぶりをお客さんに確認することで満足度を知る。そして、次の布石も打っている。
とあるIT技術者のプロジェクトは年間3千万円の仕事。にも関わらずお客さんとなかなか接点を持とうとしていなかった。床屋さんからしてみればとんでもないことだろう。
おしまい