卑劣な奴
23時過ぎに帰宅した。
窓を開けて服を着替える。
バスルームで手を洗い、うがいをする。
部屋に戻るとどこからともなく現れた
野良猫「クロネコヤマト」が
ちょこんと座って待っていた。
「最近、タイミングが合うなあー」と
声を掛けつつ遊んであげる。
が…。
おまえ、何だか臭いぞ。
獣の匂いだな。
そりゃ、暖かくなったから仕方ないね。
そもそもおまえさんは獣だしね。
しばらく経って、
野良猫「クロネコヤマト」が帰った後、
まだ獣臭さが気になる。
そして、気づいた。
ああ、俺は何て卑劣な奴なんだ、と。
臭いのは自分の靴下だった。
おしまい