カウントダウン | ちょっち、「代表取締まられ役」が考えたこと。

カウントダウン

とあるビルの12階で用事を終えてエレベータに乗った。中には高級そうなスーツを着こなしているサラリーマンがいた。私は一階のボタンが押されていることを確認しつつゆっくり閉まるドアを見た。すると、「ゴッ、ゴホッ、ゴホッ」と背後から妙な咳きの音がした。私は怪しい病気をうつされるのが嫌いだったのですぐに息を止めた。が、その瞬間は息を吐き出したばかりだった。

エレベーターは私の窒息を楽しむかのようにのんびり降りていった。階数を示すランプが10になったとき、ふと、自分がボクサーで相手のパンチでリングに倒れてレフリーのカウントダウンを聞いているようだな、と思った。