余裕のない人
平日は遅くまで、休日も出勤という過酷な方がいらっしゃる。
私もそういう時期があった。広告業界で仕事を始めたばかりの2年目くらいまでの新人時代だったと思う。もう、20年以上前の話になるが当時勤めていた会社は週休二日ではなく第一、第三土曜日と日曜日が休みだったし、週1回は徹夜をしていた。それでも楽しかった。やりたい仕事だったし、仕事が増えれば増えるほど自分の存在が大きくなっているような気がしていた。ただ、余裕がないわけではなかった。
新人のグラフィック デザイナーだった私は、昼食後に家電屋に行ってパンフレットを集めたり、安月給にもかかわらずいろんな雑誌を講読していた。起きている時間はずっとデザインのことを考えていた。
平日は遅くまで、休日も出勤という過酷な方、そのままでいいのだろうか。
20代前半の新人時代であればそういう経験は必要だと思う。しかし、部下が一人でもいるリーダーであれば問題だ。組織に問題があるのかもしれないがそれでさえも自分で何とかするべきだと思う。組織に問題がない場合は、目先の仕事に振り回されているか、仕事を効率良くこなす能力に欠けているのか、仕事を抱え込んで自分にしか分からないようにする駄目な人材だ。
時間に余裕がないのは分かる。しかし、精神的に余裕がなくなると自分の人生を自分で切り拓けないことになる。自分の人生を会社に預けるのは情けないことだ。