最後の一粒 | ちょっち、「代表取締まられ役」が考えたこと。

最後の一粒


とあるビルの自動販売機の前で私は考えていた。たまに判断力が鈍るときは誰しもあるものだ。

どれにしようかな、と考えながら私は千円札を機械に入れたその拍子に手を付いたら、コーンポタージュがガッチャンと出てきた。これも何かの縁だとパカッと開けて飲んだ。

暖まったなあと思いつつ、コーンの一粒が缶の底に残っているのに気付いた。

私は顔を垂直にし缶を何度か揺さぶった。

ようやく最後の一粒が口に入ったとき、女性が後ろに立っていた。買うのを邪魔していたわけだ。しかも間抜けな様子を見せながら。