カックン
私はバスや電車に慌てて乗るために走ったりしない。常に落ち着きを持つ紳士だからだ(ウソ)。しかし、今日は違った。大切な会議があったからだ。
ふと後ろを見るとバスが信号で止まっていた。バス停までは30メートルくらいだったろうか。「な~に、間に合うさ」と歩いていたらすぐに信号が変わってバスがやってくる。
さすがの私も由々しき事態なので走った。すると右足の膝がカックン、となった。ありゃ、参ったな、と思うもつかの間、今度は左足カックン。手には重たい資料とノートパソコンの入った鞄があるのでこけるわけにはゆかない。私は走るのを止めた。バスは気持ちよく通り過ぎてしまった。
朝からこけそうになったお陰か大切な会議はうまくいった。