些細な出来事がきっかけで、歯車が狂いだす | ちょっち、「代表取締まられ役」が考えたこと。

些細な出来事がきっかけで、歯車が狂いだす

些細な出来事がきっかけで、歯車が狂いだす。道を歩いていても目の前の信号が赤になる。立ち止まって、歩き出す。すると、次の信号も…。運気が下がっている時はそんなものだ。ため息を深くついた。すると、突然種田山頭火を思い出した。

山頭火は禅僧として各地を行乞し、数多くの句を残した「自由律」の俳人だ。ひとつご紹介しましょう。

  鉄鉢の中へも霰

鉄鉢とは、行乞の際に禅僧が両手に持っている椀のことです。その中に小銭や少量の米などの恵みをいただきます。おそらく、霰(あられ)が降りしきる中に山頭火はじっとたたずみ行乞をしていたのだろう。降りしきる霰は辺り一面に落ち、消える。そして、山頭火が手に持つ空であろう鉄鉢の中に霰が降りこむ…。
私の好きな句がもうひとつ。

  分け入つても分け入つても青い山