私は「ママ友」が極端に少ないと思います。



例えば幼稚園や保育園で関わるママさんたちのことは「ママ友」とは思っていません。「お互い気持ち良く過ごせる距離感でのお付き合い♪」という風に解釈しています。そんな中でも素敵な人に出会うことはありますしね。


私の中の「ママ友」をあえて定義すれば

「好きになった人に たまたま子どもが居ただけ。」

というものです。
(不倫の心理のようだわっ(苦笑) )



私の貴重なママ友、Tさんの話をさせてください。


Tさんとは10年の付き合いです。
ファミリーサポートシステム(会員同士が 子どもを預ける、預かるサービス)の説明会に0歳だった長女を連れて出かけた時に出会いました。


6組くらい来ていた親子連れが 自己紹介をする時に私の自己紹介は しどろもどろ、、、まとまりのない感じでした。ああ、人って 少し話すだけで 知性が垣間見えてしまうのねと 内心 あははと自嘲していました。


最後に自己紹介をしたTさんが、端的、且つとても感じの良い自己紹介をされたので

改めて


少し話すだけで知性は垣間見えてしまうのね。笑


と再び内心笑ったのを覚えています。
Tさんの この隠しきれないキレッキレの頭の良さがまず私にとっては眩しかったのです。


その時の唯一の共通点、「お互いの赤ちゃんの顔がとても似ている」ということから、帰り道にその話題になり、また会いましょう!となりました。


のちに、Tさんの実家が、私の通っていた高校の近くだと分かり、ますます親近感!
同郷ですから話の流れで、Tさんがどこの高校、大学に通っていたかを話してくるかと思いきや、Tさんの口から母校について語られることはありませんでした。


お互いの家に遊びに行ったり、一緒に公園に出かけたり沢山の時間、喜びも悲しみも共有しました。


私たちに共通しているのは「相手の収入や、夫の勤め先、乗っている車、住んでいる家」そういうものに、全く興味がないということ。その部分だけを重視してマウンティングし合う人も世の中には沢山いますが、そういう人付き合い自体に何の魅力も感じないということ。


代わりに、会うと気分が良くなるような、そういう関係を大切にしていること。


大きく違うのは、頭の良さ!(笑)


「敬華豚(けいかとん)」という豚肉が手に入った時に、ちょうどTさんと会う予定だったので 美味しいから是非!とおすそ分けしたことがありました。
付属のパンフレットに

「バークシャー種(♀)と金華豚(黒豚)(♂)を交配して出来るのが敬華豚です。〜」とあるのですが


パンフレットを読んでしばらく別の話をすると、
「え!?何と何を掛け合わせた豚だっけ。えーっと黒、黒、、黒毛和牛、、そんなわけないか 笑笑」


と「黒」の文字だけに惑わされているポンコツな私に明るくTさんは


「あはは。バークシャー種の♀と金華豚の♂を交配させたのが敬華豚って書いてあったね。」


、、、、。



、、、、。




どっちが この豚肉持ってきてんっ!!!笑笑



という感じなのです。
一度パンフレットに目を通しただけです。
情報の保管及び出し入れが非常にスムーズなのです。笑笑


一緒に過ごしていると、あらゆる場面でTさんの素晴らしい頭脳の輝きが溢れ出してきます。「こういう脳は社会全体のために役立てた方が良い」と私は長年強く思っていますが、私に言われなくても 社会がTさんを離しませんよ。笑笑


出会って随分経って、おそるおそるTさんの母校を尋ねると
高校は県で1番、大学も 私がどんなに勉強しても辿りつけないレベルの大学でした。
職業もしかり。頭脳を存分に生かせるお仕事です。


しかも、本当の意味で賢い人は、自分の賢さを誇示することはありません。誇示することで、人として残念な感じになってしまう、、、ということさえも、十分に分かっているからです。Tさんは完全にそういうタイプ。


Tさんが仕事の人間関係で悩んで転職しようかと考えていた時、私は伝えました。


「積み上げてきたキャリアを思うと悩むのも分かる。分かるけれども 今はTさんの頭脳を十分活かせない環境にあるからね。これが悲しいじゃない!この素晴らしい脳を社会に役立てることが何よりも大切。Tさんの素敵な脳を存分に活かせることを最重視すべきよ!」


ポンコツから言われても、説得力があるんだか 無いんだか。(苦笑)


でも、悩んでいたTさんも Tさんの脳をこよなく愛している私の言葉を聞いて大ウケしていました。笑笑 
私も大笑い。


私が関西に引っ越した時には、Tさんは会いに来てくれました。


関東に戻ってきても、1番に家に遊びに来てくれました。


久々の再会です。
あの時、転職したTさんは、ますます大活躍していて、国家に関わるようなプロジェクトを扱っている様子。


私は非常に満足です。
大好きな友人Tさんが(Tさんの頭脳が)大活躍しているから。
正しい!あるべき姿です。笑笑


5時間くらいぶっ続けでお喋りしました。
何を話しても、この人は面白い!


Tさんの妹さんはドクターです。
私は長いお付き合いなので 妹さんの話もよく聞いていて、最近の写メを見せてもらったら、ドクターヘリの前で笑顔で写真に写っていらっしゃる。


これ山Pの乗ってるヤツやん!
リアルのは初めて見たわっ!!笑笑
姉妹揃って頭脳明晰でウケます。


Tさんが帰り際に言いました。


「あー!今日も楽しかった!メグリちゃんは私の貴重なママ友だからね。ありがとう!私、ママ友2人しかいないから。あ、保育園のママさんたちは含めないよ。そういうお付き合いはまた別だからね。」


爽やかに言って帰って行きました。
そういう価値観はほんと似ています。



旦那の職業、住んでいる家、乗っている車、着ている服のブランド。どうでもいいです。
会った時に心安らぐ関係かどうか そこが大切。


幼稚園のお母さん方でランチ会をして、そこにいないお母さんやお子さんのゴシップで盛り上がり、自分のことを言われるのが怖くて毎回必死で参加しているという方が居ました。情報が得られたり、楽しさを感じるなど、そこに居場所を感じるのならば居ればいいですし、疲れるなら きちんと距離を置くべきです。


どんな場所にも、あなたが心底魅力を感じられる人はいますし、どうせならそういう人に出会いたい。そんな友人の数は多くても少なくてもいいですね。


一緒にいると自分自身がありのままでいられる、そういう関係は素敵。相手もそう思っていてくれるなら 尚素敵。


好きになった人に、たまたま子どもが居ただけ。
私にとって それが ママ友です。


私の子どもたちを見ていても、友達の作り方ってそれぞれ違います。
何をもって「友達」とするか、その価値観も異なります。


それぞれが望むような素敵な友達に出会えるといいなと思います。