今日は、先日の、うきょうさんの記事を読んで感じたことを書かせていただきます。


先日の うきょうさんの記事 では、、、。


「きつねの窓(安房直子 作)」の うきょうさん的解釈の例が挙げられていて、なるほどなるほど!とストンと腑に落ちた感覚を味わうことができました。


まずは、その うきょうさんの記事をご覧ください。



私、20代前半で、失恋をしました。

うきょうさんのおっしゃる「過去にひきずられた」経験が 私の人生にもあったのです。


すごくすごく好きになった人がいて、その人はその何倍も私を好きになってくれました。


私が、人生の底にいるような時期に、私を支え、励まし、笑わせ、ありとあらゆるものを与えてくれました。


私は、パーソナリティ的に、どうやら鬱になりにくいタイプのようですが、その人が居なかったら、あの時期を無事乗り越えられていただろうか、、、と思うと甚だ疑問です。


それくらい、私を支えてくれた人でした。


私のこれまでの人生では、いつもピンチの時に、「ええ!?こんな素敵な人って存在する???」という魅力的な人物が現れて、助けてくださるんですね。


私自身は、とても残念な人物なのですが、本当にいつも、周囲の方々が凄いのです。


その失恋をした原因も私にありました。


そんな風に無償の愛で私を支えてくれた人がいたのに、私はその人のことを本当の意味で大切にすることができませんでした。


色々与えてもらっているうちに、それが当たり前になり、次から次へと望むようになりました。


もっともっとと欲深く。


支えてもらっていることも忘れて、、、。


その人はとても賢い人でしたので、本当の私の醜い部分に気づき、去って行きました。


気づいた時には、私は1人。


彼のおかげで、笑えていたこと、彼のおかげで充実した日々を過ごせていたことに気づいた時には、私には何もありませんでした。


彼と一緒に居る間、自分自身がもっと成長するように身につけておくべきだったスキルもありません。


中身の詰まっていない空洞のような自分と、彼を失った喪失感とで 自業自得の痛みを味わいました。


丸一日泣きました。


目覚めて、ご飯を食べました。


それでも生きようとしている、、、。タフか、、、。と思いました。


それでも「アイツが悪い!」と相手を罵りました。


でも、何ヶ月か経ち、冷静になると


「全部 自分が悪かっただけだ。」

と気づきました。


そして心に決めました。


①自分を成長させるために 学ぶこと。


②心のポジティブストーキングをすること。


③今、目の前の大切な人の幸せを願うこと、大切だという気持ちをいつも相手に伝えること。


②は何かと言いますと、彼を忘れられない自分を認め、心で彼を想うことにしたのです。
それなら、誰にも迷惑がかからない!
なんて名案♪と思いました。


でも、それは、相手を呪ったり、相手の幸せを阻害するようなものではありません。


一緒に過ごした時間に、本当はやっておくべきだったことを心で行うというものでした。


不意に思い出した時に、「彼が幸せでありますように」と祈ること。


「あの時は本当にありがとう。あなたが居たから、私は幸せに過ごせました。願わくば、会ってお礼を言いたいです。」


そう願うことでした。


この活動(笑)は、彼への恋愛感情がなくなり、新たな人を愛するようになった時にも、ライフワークのように続けていました。


新たな人を、愛する時にも、彼からもらった教訓は驚くほど活かせるものでした。


当時は、「会えなくなる」のならば
相手が「生きていようが 死んでいようが 同じ」


ように思えましたが、


相手が生きていれば、強く強く願うことは、叶います。


大阪で彼と出会い別れましたが、


横浜で12年ぶりにバッタリ会ったのです。




「わぁーーー!!!よく気づいたねぇ!!!」


と彼は言いましたが、


私の方は、夢で同じシチュエーションを10回以上は見たことがあったので (←心のストーキング きもっ!!!笑)


またか!!!


いや、待て、これはリアルかっ!!!


という感じでした。


私は長女の手をひいて、抱っこ紐で次女を抱いて。


彼は長男と次男と手を繋ぎ、隣には奥さんも居て。
(夢では、子連れの再会はしたことがありませんでしたが)

「変わらないねーー!」


「あなたこそ 変わらないよ!!」


「あの時は、本当にお世話になりました。ありがとう!(おじぎする)」


「そんなー。何にもしてません。」


というオバチャンの会話のようなものをして、じゃあ!と別れました。



相手も私も生きていたから、当時伝えておきたかったことを12年ぶりに伝えることができたのでした。



彼と離れてから、病院で働き、沢山の生きる人、死んでゆく人に関わらせていただいて、私の軸が出来ました。


「軸」というと大げさですが、「大切にしている生き方」と言い換えられるでしょうか。


「目の前にいる大切な人に、好きな気持ち、感謝の気持ち、相手の素敵な所を伝え続ける。」


こんなシンプルな生き方を大切にし始めて、もう20年近く経つのだなあと思います。


きっかけは、残念な自分との対面。


だから、安房直子さんの作品に登場する「過去に引きずられている人」が自分と重なります。残念な部分が共感の極みなのです。


大切な人を大切にできなかったとき、無念を抱えて生きる人がいます。


安房直子さんの描く人物は、時に、もう一度会えるなら、他の何をなげうっても 会いたいと 半ば 取り憑かれたように誰かを渇望します。


失う前に(大切な人たちが 目の前に居てくれるうちに)愛しいその人たちの幸せを願い、いっぱい いっぱい 「好き」の気持ちを伝えておくべきなのです。


誰の為でもなく、自分のために。



うきょうさんの「きつねの窓」の解釈は素敵です。



生きていれば 時に「過去にひきずられる」こともあるかもしれません。


それでも


うきょうさんのおっしゃるように、


指で作った窓の中に、今、目の前にいる人を入れて生きていきたいのです。


私はそうしてこの20年近くを生きてきました。


これからも そうやって生きていきたいのです。


その窓には、

愛しさと共に 「ささやかだけれど ベストを尽くして生きている」そんな満足感が満ちていくからです。



うきょうさん、素敵な解釈を教えてくださってありがとうございました♪


今日は、ぞっとするくらい濃い話



「心のポジティブストーキング」

って どうやってするの??という 現在失恋中の若人がいらっしゃったら、丁寧に教えて差し上げます♡← アホかっ!!!



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。