こんにちは。


今日は過去の記事を再投稿します。なんだかそんな気分 どんな気分だっ!



もう読んだわ!っていう方、すみません。


誰かと出会って
「おっ!この人魅力的!」とか
「なんだかウマが合う!」っていうのに
年齢は関係ないなぁーと思います。


そんなこと言い出したら、性別も国籍も関係ないんだけれど、今日は特に年齢だけを取り上げて思い出話でも綴ってみたいと思います。


お時間のある方はお付き合いくださいまし。


「なんだかウマが合う!」そういう人に出会うとお互いに物凄く惹きつけられるのを感じますよね。一緒にいる時の まぁ楽しいこと!!


まだ子どもがいなかった頃、夫と2人暮らしで、私は病院の外来で働いていました。救急で次々運ばれてくる患者さんの対応。定期的な処置。外来受診患者さんの指導等で、ドタバタな毎日でした。


子どもがなかなか出来なかったので不妊治療(注射)に通っていて、その副作用で^_^卵巣が大きく腫れ上がってしまい緊急入院することになりました。結局3ヶ月も安静入院をしました。


その時、同室で隣のベッドだった「あきこさん」と出会いました。


彼女は当時80近い年齢で、婦人科系の癌で抗がん剤治療をしていました。


私とは50歳近く離れているのですが、、、ウマが合ったんです。


あきこさんはとにかくユーモアのセンスが抜群で、一緒にいるとケタケタ2人で笑っちゃう。


4人部屋でしたが、あきこさんとは消灯後にも 小声で少し話したりして 笑


「メグリさん?もう寝た?、、、って、何だか女学生みたいよね 笑」


とか言っちゃう あきこさん。女学生という言葉がツボ❤️
お茶目でした。


彼女は、色々な話をしてくれました。


当然、仲良くなった私たちは「恋愛トーク 笑」もしましたよ。


現在のご主人は、親が決めた結婚相手だったけれど、まぁ普通に良い相手だという評価だそうです。初めて会ったのは映画館で、席の番号を親から聞かされていて、その番号を探してそこに座っていたのが現在のご主人。


「ああ。この人か、この人と私は結婚するんだ。ってそんなモンなのよ!あの当時は、みんなお見合い!出会う前から結婚することが決まってたのよ。味気ないもんだわよ。」


あきこさんは若い頃、実家が渋谷にありそこから女学校?に通っていたそうです。


「メグリさん、渋谷の忠犬ハチ公があるでしょ?あのハチをねぇ、学校の帰りによく撫でてたのよ。おとなしい可愛い犬だったわよ。」


、、、いくら仲良くなっても、こういう衝撃のジェネレーションギャップが発生することは多々あります。


「あきこさん、それ本当に!?あの映画にもなった忠犬ハチ公のことですか!?あの犬を?生きてるあの犬を撫でてたんですか?」


「そうよ!撫でてたのよ。遊んでやってたの。可愛いくてね。ご主人が亡くなってから可哀想だったけれど」


、、、。

渋谷の街も、戦時中はあの一帯が焼け野原だったとか、終戦後の闇市の話とか。


ある時は、


安静入院のお供、雑誌をパラパラとめくっていたら占い特集のコーナーがあって、だったら あきこさんの分も占ってあげたい!と思い 生年月日を訊いて探したら、、、


無いんですね。笑


月日だけの占いはいくつになっても出来るけれど、西暦と月日で占うタイプのものは、そもそも高齢者は対象外らしく、、、。


「信じられない!いつから占う権利って無くなっちゃうの!?」


とショックを受けている私に、あきこさんは大笑い。


「そんなの とうの昔にないわよっ!はははは!」






院内を自由に歩く許可が出た時は、
「晴れた日には富士山が見えるらしい」という噂のロビーまで一緒に出かけました。


小さく見えた富士山に、あきこさんと目を合わせて笑ったり。


消灯後に、2人でこっそり 夜景が美しいという別の場所にも出かけたことがあります。


病院からは出られないけれど、一緒に美しい夜景を観て、たくさん話をして、心が満たされていくのを感じました。


不妊治療の副作用で卵巣が腫れ、妊婦さんみたいにお腹が大きくなった悲しい私でしたが、卵巣が元に戻るに連れて 子宮の中に赤ちゃんがいることがエコーで見えるようになりました。


お腹に赤ちゃんが居たんです!ってあきこさんに話すと、あきこさんは涙を流して一緒に喜んでくれました。


ウマが合うのに年齢は関係ないですね。

もし私があきこさんの時代に生まれていても きっと仲良くなったと思います。


一緒にハチ公を撫でて居たかも知れません。



ツイッターで見つけた 指の長さ占い に対して





とツイートしたことで、ふと あきこさんを思い出しました。


西暦が必要な雑誌の占いは 出来なくなる年齢が訪れるということも。笑