一流の人は上手にパクる | Tiny Tweaks can lead to Big Changes

一流の人は上手にパクる

一流の人は上手にパクる――仕事のアイデアがわいてくる大人のカンニング/祥伝社

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シチズン時計で社内起業を成功させ、最年少の上級顧問になった
経歴をもつ俣野成敏氏が記したアイデアの発想法。

パクると言うと聞こえは良くありませんが、どんな画期的なアイ
デアも、全くの無から有を生んでいるのではなく、必ずどこかに
ネタ元があります。

では、どうやったらうまくパクることができるか?

パクるには、3つのステップがあります。
 
①情報収集力-情報をストックする力

 アイデアは、いろんな考えや組み合わせのアレンジです。
 
 常日頃からいろんな情報をストックしておくからこそ、何か
 があった時に瞬発的にアイデアが浮かび、ビジネスに結び付
 けることができるのです。

 その意味で、著者が薦めているのは他業種を見ることです。
 
 うちの業界は特殊だから、他業界の事例は当てはまらないと
 いう人が多いと思いますが、不思議な事にほとんどすべての
 業界の人がうちの業界は特殊だからと言うそうです。

②情報変換力-情報を編集し、自分のフィールドに置き換える

 うちは特殊であるという業界の垣根を取り外して、ストック
 している情報を組み合わせ使いこなす柔軟性が鍵となります。

 航空会社では、乗客の乗り込み遅れによる出発遅れはコスト
 にも大きく影響する問題となっています。
 
 サウスウェスト航空はこの問題を解決するために、何と席を
 自由席にしたそうです。
 
 自由席であれば、乗客は良い席をとるために早めに機内に乗
 り込みます。
 
 飛行機は指定席が常識、という考えにとらわれていては絶対
 に浮かんでこないアイデアです。

③情報応用力-情報をアレンジして応用する力
 常識という垣根を取り外したら、情報をアレンジして、自社
 や自分の仕事に置き換えるためにどう応用したらよいでしょ
 うか。

 それは、足し算したり掛け算したりすることです。

 立ち食いで有名な、俺のフレンチは、「高級レストランの味」
 と「立ち食いそば屋の回転率」を掛け合わせた結果として生
 まれたものと言えるでしょう。

 フランス料理は落ち着いた場所で優雅な雰囲気でゆったり座
 って食べるものという常識を破っているところも重要ですね。
 足し算しや掛け算だけでなく、時には引き算も重要です。

 QBハウスは、顔そりやシャンプーをあえて無くすことで成
 功しました。

 また中高年女性をターゲットとして、従来のフィットネスク
 ラブから余計なものを無くして成功しているカーブスの例も
 見逃せません。

 すべてをやろうとせず、引き算して「割り切る」考え方も必
 要です。

著者は、パクる力をあえてカンニング力と呼んでいますが、こ
のカンニング力は、怒られることもありませんし、身につけれ
ばつけるほど発想力が活性化され、場合によってはその発想に
よってこれまでになかったビジネスが生まれ、誰かの役に立つ
事もできることになります。

ビジネスのネタが無いなどと言われますが、カンニング力を強
化すればビジネスはいくらでも生み出せるのかもしれません。
その為にも、いろんなモノを見て情報をストックしてゆくこと
が必要であると感じました。