エースと呼ばれる人は何をしているのか | Tiny Tweaks can lead to Big Changes

エースと呼ばれる人は何をしているのか

エースと呼ばれる人は何をしているのか/サンマーク出版

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エースと呼ばれる人は何をしているのか-夏まゆみ

モーニング娘やAKB48など多くの芸能人の振り付けを行い、
30年にわたり210万人以上の人にダンスを教えてきた夏まゆみ氏
がエースについて語った本。

本書では、エースを
「自分自身の実力や魅力を発揮するべき場所で十分に発揮し、輝
いている人」と定義。

センターでなくとも、自分自身の実力や魅力を発揮している人は
皆がエースであり、誰でもなることが出来るとしています。

そのエースの資格としてあげているのが

①自己を確立し
 自分が何を目指しているのか、その為に今何をやればいいのか
 明確にする。
 前田敦子は、レッスンの休憩時間などに他のメンバーがグルー
 プになっておしゃべりしている時も、1人で過ごす時間が多かっ
 たそうです。

 仲間同士で群れたがるのは自分というものがない証であり、い
 つも集団にいるとグループのやり方、行動に影響されてゆきま
 す。
 自分が何を目指しているのか明確な人は、周りと迎合せず孤独
 をおそれません。

②自信を持ち
 核となる強みを持つ、それが形を変えて様々な場面で自分を変
 えてくれる。
 大島優子の強みは冷静さと平常心でした。
 ダンスの技術が最高ではなくとも、冷静沈着に全体を見ること
 が出来る事で、二番手としての役割を完璧にやり遂げ、最終的
 にはセンターにまで上り詰めました。

③前に向かって進む
 周りの目や恥をかく事を恐れない。前向きは人の達成力を高め
 実現のスピードを早める。

 高橋みなみは、最初ダンスがどうしようもなく下手だったそう
 ですが、笑われてもめげずに1人で練習を続けたそうです。
 恥をかく事を恐れないのは、強みにもつながってゆきます。

AKBやモーニング娘はグループなので、チームワークが重要で
はないかと思いますが、これに対し著者は「もっと個人になれ!」
と言っています。
「大事なのは協調する事ではなく、目的を共有すること。協調性
やチームワークを最重要視して成功した人はいない」と言いきっ
ています。

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真ん中だろうが端っこだろうが、立ち位置にかかわらず自信を持
ち、踊っているその瞬間を楽しんで、今ここで輝く事こそ自分の
責任なんだと認識する。
そうやって全員が自己を確立し、「自分こそエースだ!」という
気概でつくりあげるステージは、チームワークでまとめたステー
ジよりもはるかに素晴らしいものになります。
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個人を犠牲にしてまで協調性を重要視するのではなく、目的を共
有した上で、個人として頑張る事によって、全体が素晴らしいも
のに仕上がる。
ダンスの世界だけでなく、会社や仕事にも通じる事だと思います。
自分の納得出来る仕事をして、周りにも良い影響を与えることが
出来る人は、たとえ出世していなくとも、立派なエースだと思い
ます。

そういえば、2002年に日本で現役サラリーマンとして初めてノー
ベル賞を受賞した田中耕一さんも、特にエリートコースを走って
いた人ではなかったと記憶しています。

全員が取締役や社長になれるわけでもないし、それだけがすべて
ではない。
偉くなれなくとも、自分自身が出来ることをして輝くことは、こ
れからの会社員としても必要であると強く感じました。