人生も仕事も変える対話力 | Tiny Tweaks can lead to Big Changes

人生も仕事も変える対話力

人生も仕事も変える「対話力」日本人に闘うディベートはいらない

タイトル通り、対話の重要性、必要性について書かれた本です。
ここでいう「対話」とは、きちんと向き合って話す事であり、自
分とは意見や価値、世界観などが異なる人とも、交流を成立さ...
せる事です。
NHKのサンデル教授の「ハーバード白熱教室」は、日本でも人気
ですが、アメリカでは交流型講義と呼ばれているそうです。
著者は、あの対話形式こそ今の日本に必要な対話だとしています。

サンデル教授の講義では、どの意見が正しいというジャッジをする
ことなく、いろんな人に意見を出させています。
私も何度か見たことがありますが、いろんな考え方があるんだな、
と興味深く見ていました。

私たちは、普段お互い異なる意見については、話題に避ける傾向
があるのではないでしょうか。
そして、いざ異なる意見をかわすと、妙に感情的、攻撃的になり、
相手を議論で打ち負かそうとして、人間関係をそこねてしまう。

ちなみに、私も以前ある授業でディベートをやった際、議論の時に
相手を打ち負かそうとするあまり、終わった後も相手を嫌いになり
ました。

そういった時って、相手の話を聞いてもいないし、理解しようともし
ていないんですよね。目的が勝つ事だから。

対話で大事なのは、自分の意見を言う事ではなく、相手の話をよく
聴き、相手の考えを理解しようとする気持ちです。
相手を説得するとか、論争するという事ではなく、お互いの考え方の
相違について話し合う事を回避せず、正面から話し合う事で、双方が
理解や思考を深める事が出来る、対話にはこういった可能性があ
ります。

昔と違って、いろんな意味で皆がそれぞれの多様な価値観を持って
います。
例えば、会社という一つの村社会においても、考え方が違う人たち
との関係に悩んでいる人も多いはずです。

しかし、対話力をつけることで、世界観や価値観の違う人との出会い
は成長する機会になる、と著者は述べています。

確かに、意見の相違をおそれて、単なる会話に終始すると、人間関係
は損ねないと思いますが、浅い表層的な関係になってしまいそうですね。
深い関係を保っている人とは、みな何らかじっくり話をした経験があ
るのではないかと思います。
対話力を深めて行きたい、あらためて感じました。

ちなみに昨年、大前研一氏の講義を聞く機会がありましたが、大前氏
はサンデル教授のやりかたは、自分とは合わないというような言い方
をしていました。
私は自分の意見をはっきり言う大前氏の授業も、出席者に意見を問
うサンデル教授の授業も、両方好きです。