8年 | onagawa factory(小さな復興プロジェクト)

onagawa factory(小さな復興プロジェクト)

宮城県牡鹿郡女川町において、モノづくりを通して震災復興を目指した「小さな復興プロジェクト」は今、
新たな女川町の魅力を創りだす企業「onagawa factory」としてさらに素敵な街づくりに貢献していきます!

震災から8年経ちました。

 

 

去年のブログでは「理不尽な要求が多くなってきた。自分が考える“復興”の形に合わないと、苦言を呈する方が多くなった。」といった内容を書きました。この一年を振り返ると、やはりそのような方がいたのも事実。

 

 

ですが、昨年4月にシーパルピアに移転したことで、我々の状況は大きく変わりました。

 

 

以前の工房およびショップがあった場所は、駐車場もない町の片隅だったので、商売をするのは本当に大変でした。イコール「支援で買ってくれる」お客さまがほとんど。そんな「支援で買ってくれる」お客さまも年々減り、移転が決まる直前は「もう無理かな・・・」と思うまで売り上げが落ち込んでおりました。そんな状況下で苦言を呈されるのだから、本当に苦しかった訳です。

 

 

それでも強気に「攻め」をテーマに取り組んだところ、事態は考えられないほどに好転。


移転先は、想像もしなかった駅前のシーパルピア商店街内に決定!

 

 

それまでは月に数人ほどしか来店がなかったお店は、移転直後にやってきたGWには1日になんと700人以上の来店者数に!!


同じ商品を販売していても、「支援で買ってくれる」商品から「女川のお土産で買っていこう!」という商品に変わったし、商店街の皆さんも心よく受け入れてくださり、スタッフもみんな生き生きと働けるようになり、若いスタッフも増えました。本当に劇的に変わった一年でした。

 

 

8年経ったいま我々の状況は上向いたけれども、これから先は単に自分のお店だけが良くなる事を求めるのではなく、魅力あるまちづくりに貢献できる企業体として成長することが必要になってきます。また女川に行きたいと思う人が増え、女川との交流人口を増やしていくことを常に考えていかなければなりません。

 

 

そのためにも、我々は今まで以上に丁寧なモノづくり、そして、新しい価値を生み出していく企業として、今後もさらなる成長を目指していこうと思いますので、これからも応援いただけますよう、心からお願い申し上げます。

 

 

(株)onagawa factory 代表 湯浅輝樹