乃木坂のライブを見るときは程度の差こそはあれ”満足”することがほとんどなのですが、

初めて”がっかり”の感情を持ったのが9thバスラの4期生ライブでした。

そんな前回があったからこそ、今回は良いもの見せてくれるのだろうか?

また、5期→4期→3期という順番でライブする以上、当然、前日の5期とは格の違いを見せつけて、圧倒的に素晴らしいものを見せてくれるんだよね?

という想定のもと、いつになく激辛な視点で配信視聴させてもらいました。

 

●概要

開催日:2023年2月24日(金)

会場:横浜アリーナ(配信あり)

出演:乃木坂46 4期生

 

●セトリと感想

VTR
M0 OVERTURE
M1 夜明けまで強がらなくてもいい

ふつう。4期ラのライブ1曲目としては予想できる範囲内
M2 ごめんねFingers crossed

ふつう
M3 君に叱られた

ふつう
M4 好きというのはロックだぜ! 

これは良かったかも!
MC

彼女たちはまだ、「乃木坂46 4期生です」と名乗るんだね。
VTR
M5 君の名は希望 C清宮
M6 シンクロニシティ C松尾

これのセンター松尾起用は面白かった。
M7 きっかけ C林
M5~7といきなり終盤でやるような名曲たちを羅列して、練習を繰り返した本人たちは思い入れも強いだろうけど、

聴き手としてはまだ十分耳も心も温まっていない状態だから、曲の良さ強さを最大限に生かし切れていないというか、若干の消化不良がありました。
VTR

M8 ファンタスティック3食パン C賀喜、田村、金川

すんごい音程から始まったけど(笑)選曲は良い。
M9 あらかじめ語られるロマンス C北川、松尾、遠藤、清宮、矢久保
M10 風船は生きている C弓木、佐藤璃、筒井、柴田、林、黒見

個人的には歌唱中にふざけるのは余り好みではないけど、まあ、いいか(笑)
VTR
M11 制服のマネキン C黒見

黒見センター曲を作ったのは進歩だと評価します。

前回のライブで4期生は”全員センター”を実現できなかったから。

何より彼女に似合っています。
M12 アナスターシャ C柴田
M13 思い出ファースト C筒井

思ファー然りアナスタ然り折角の先輩曲を選ぶのはとても良い心意気なんだけど、歌いながら周遊しちゃうのが勿体ないなぁ。

パフォーマンスに終始すればもっと本気度が伝わっただろうに。
VTR
M14 僕のこと、知ってる? C佐藤璃
M15 ここにいる理由 C早川

これは本ライブイチ意外な選曲
M16 Wilderness world C金川
開始三秒で引き込まれました。金川沙耶、素晴らしかった。

これは圧倒的に5期生との格の違いを見せてくれました。ブラボーです。
VTR

M17 ぐるぐるカーテン C遠藤
M18 Sing Out! C田村

良い選曲と良い人選だと思います。
M19 他人のそら似 C矢久保

MC
遠藤さくらによる4期生 全メンバーの紹介
M20 四番目の光

これは見応えがあった。いちばん魂込めて歌えていたと思います。
M21 Out of the blue
M22 猫舌カモミールティー
M23 図書室の君へ 

こういう演出は私は苦手です…。
M24 キスの手裏剣
M25 ジャンピングジョーカーフラッシュ

JJF→I seeの流れはちょっと卑怯なほどのキラーチューンですね。

これを持っている4期生は強いな。
MC
M26 I see…
フルサイズ披露。間奏の長さも過去イチ。現地は楽しかったでしょう。

ちょっとこの曲への依存度の高さは気になるところだけど。

「怒涛の4期生楽曲連続披露で締める」という構成は2年前と同じ手法であり、その意味では進歩が無いと感じます。
本編終了

EN1 アトノマツリ

この曲の良い使い方をしていたと思います。
EN2 ハウス!

「好きと言えない」(前曲)→「好きすぎて我慢できない」のギャップはちょっと面白かった。

改めてこの曲の歌詞を読んでみるとほんとうに気色悪い(苦笑)
EN3 サイコキネシスの可能性
MC
M30 おいでシャンプー C賀喜、遠藤
おいシャン終わりねぇ。もはや全表題の中でいちばん退屈さを感じてしまう曲、かも(笑)

全編終了

 

 

●全体所感

・ダンス力では圧倒!歌唱力は。。

今回の個人的ベストパフォーマンスはWilderness worldです。まさに”圧巻”という感じで、バチバチに決まっていて見ていて気持ちよかった。

一方の歌唱力については、前日に比較して惨敗かな…。

勿論、乃木坂は創業以来歌唱力を重視しないグループです。(そんなキッパリと言い切ってしまうのもどうかと思うけど(笑)

しかし、後輩の最新世代がそちらのスキルを磨いてめきめきと実力をつけてきている以上、先輩は不問、ということにはならないんじゃないかな。

 

・映像演出と楽曲との微妙な不協和音

VTR映像でやたらと4光の歌詞の引用があったのですが。

それを受けての実際の選曲とが微妙に噛み合ってないように見えたんですよね。私の咀嚼力が弱いのかもしれないけど。

だからなぜこの楽曲なのかがいまいち分からず、特に前半はもやっとしたかなぁ。

 

・4期生の”思い”とは

ただ、その結論としての「4番目の光」は良いパフォーマンスでした。この曲がもう1つのベストパフォーマンス。

いちばん魂がこもっていたと思います。

しかし逆に言うと、”魂”を感じられたのはこの曲くらいだったのかも、と。

 

最後の柴田柚菜とかの感想を聞くと、4期生も結構な気持ちを入れて臨んだと思うんですよね。燻ぶる思いもあったりしたのかも。

でも、それを感じ取れる場面というのは限定的だったように感じます。

 

お客さんを楽しませるライブをする、という観点では何ら不足は無いと思います。

あとは、「絶対にこの子たちを見放さない。何があっても支えたい。ずっとついていきたい」とまで思わせられるか。

そこまで感情をむき出しにさらけ出すことが出来るか、というところではないでしょうか。

 

45期ライブを開催すると良いと思いました。5期生のためではなく、4期生のために。