小川洋子 『まぶた』より



カレンダーをめくったら、新しい月の12日に印が付けてあった

私も夫も、付けた覚えのない印

けれど、それは何かをあらわすようにくっきりと付いていた…


そして、12日

ありふれた一日が過ぎていく

ただ、ひとつ違ったのは、野菜売りのおばあさんが来たこと

いくつかの野菜を彼女から買った

すると、彼女は中国の野菜の種が入った土をくれた…



誰が、カレンダーに印をつけたのか

野菜売りのおばあさんは、どこから来たのか

そして、中国野菜とは一体なんだったのか

幾つもの疑問が浮かび上がってくる

でも、答えを得られないのに

なぜか読後はひんやりと落ちつているように感じてしまう

不思議な、作品





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