今回は、
「Eat That Frog!」からの引用は休みで、
昨日の続編です。
ある想定シナリオに基づいて、
英文メールを試しに作っています。
こうした英作文に慣れていないと
取っ付きづらいかも知れませんが、
丁寧に説明しますので、
心配には及びません。
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■想定シナリオ(昨日の繰り返しです)
あなたの立場は、
日本のサポート部門の責任者とします。
技術的に難しく、
開発部門が調査に苦労している問題があります。
進捗が遅いことに業を煮やした
お客様から担当営業にクレームが入り、
明日の朝に進捗報告が必須と言われました。
そこで、
営業からのメールを転送する形で、
海外の開発部門の責任者“Scott”に連絡して、
進捗報告に必要な
開発の見解を出させる必要があります。
■英文メールのサンプル
(説明の都合上、
各々の文に番号を付けています。)
Hi Scott,
1)Please allow me to raise the subject issue to your immediate attention.
2)According to the forwarded email below from Sales, there's a desperate pressure on us to give a status update to the customer tomorrow morning our time.
3)As such, can you please do every possible effort at your end so that my team should hear a response from Development by EOD today your time?
■日本語訳
スコットさん、
1)件名の問題に関して、
至急のご配慮を頂きたくメールしました。
2)営業からのメールを転送しますが、
それによると、
日本時間の明日朝にお客様に
進捗報告をすることが絶対に必要です。
3)この様な状況ですので、
そちら側でも最善を尽くしていただき、
今日の終わりまでに、
我々が開発からの返答が得られるように
お願いいたします。
■補足説明
上に示したサンプルですが、
私が在職中に実際に行っていたものに近い、
リアルなものです。
参考になりそうな部分があれば、
あなたの書くメールに取り込んでいただくと、
良いかと思います。
今日のところは、
1)の文についてのみ、説明します。
(後半に続く)
あて先の“Scott”は、
直接の実務担当者ではなく、
責任者(マネージャー)との想定ですので、
“Please allow me to ~”
(私が、~するのを許して下さい。)
という書き出しにしてみました。
代わりに、“Let me ~”
でも良いと思いますが、
相手がそれなりの地位の人であれば、
“Please allow me to ~”を覚えておきましょう。
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次に、
“the subject issue”という表現について。
当然、
この状況であれば、
メールの件名(Subject)には、
問題番号が含まれるはずですので、
この様な表現をしました。
もちろん、“the subject problem”でもOKです。
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最後に、
“raise ~ to one’s attention”は、
「誰に、~に対して、注意を払ってもらう」
という表現です。
この場合、
“Scott”は、実務担当者でないので、
個々の問題の詳細を把握していないでしょう。
ですので、
「あなたにも注意を払って欲しい・・・」と
依頼している訳です。
また、
今回のように“attention”の前に
“immediate”とか“kind”などの
修飾語を置くこともあります。
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2)及び3)に関しは、
明日以降、補足説明します。
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■編集後記
今日のように、
一見難しそうなテーマを扱うと、
購読を解除する方が必ず出ます。
もし、説明が舌足らずであれば、
幾らでも補足しますので、
下の「気になった」で
お知らせ下さい。