コロナ禍直撃の大規模握手会 AKBや坂道、接触文化消滅か〈週刊朝日〉 | smail1982のブログ

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新型コロナウイルスの影響がエンタメ界にも及ぶ中、注目されているのはAKB48SKE48などの“48グループ”や乃木坂46、欅坂46などの“坂道シリーズ”といった、秋元康氏プロデュースの大人数アイドルグループの握手会の行方だ。

「AKBや坂道系のグループは、ファンがCDを購入することで参加できる巨大握手会の開催によって連続してミリオンを生み出す。そんな構造が10年以上続けられてきました」

 とアイドル評論家の中森明夫さんが解説する。しかし、その大規模握手会が、大きなネックとなってしまっている。

「握手会は巨大な会場で開かれ、万単位のファンが訪れます。『密』を避けるためには、現実的に開催は当面無理です。たとえばAKB48の握手会は、現時点ですでに何回分かが延期になっていますが、いつ再開できるかわからない状態です。この先、新しいCDを出すこともままならないことになってしまいます」

 中森さんは、コロナ後のアイドルビジネスは会えて握手ができてお話ができてというスタイルから、

「大きく変わらざるを得ないのではないか。仮にコロナが終息したとしても、新たなウイルスの脅威もあり、完全に元に戻るのは難しいかもしれない」

 と言う。中森さんは現在導入されている例を挙げる。

「地下アイドルやインディーズアイドル、ご当地アイドルといった、ライブを中心に活動するアイドルグループは、Tシャツやタオルなどの物販を通販で行ったり、課金制の『オンラインチェキ会』や『オンラインサイン会』、またはビデオ通話など、1分ほど会話を楽しんでサイン入りのチェキが後日配送されるサービスを行ったりしています。売り上げはライブの何分の1かもしれませんが、ファンは応援しているグループがなくなってしまうという危機感からなんとか維持してもらいたいと思っています。ビジネスとして成り立っているというよりは、まだ寄付に近い状態ですね」

 中森さんは続ける。

「現在のアイドルシーンは、AKBのシステムを踏襲してきたと言ってもいいと思いますので、ここがどういう動きを見せるかによって今後のアイドルビジネス像が決まってくるのではないでしょうか」

 握手できたことを懐かしく感じる時代の到来は、できるだけ避けたいところだ。(本誌・太田サトル)

※週刊朝日  2020年5月22日号