イタリアのカンツォーネといえば
超有名な『オー・ソレ・ミオ』とか『帰れソレントへ』あたりだと思うのですが
それと同じくらいイタリア人に人気なのが
『彼女に告げてよ/Dicitencello Vuie』という曲です。
リストランテで歌うとイタリア人にウケも良く、僕もとても好きな曲です。
マリア・カラスとも仲の良かった名テノール、ジュゼッペ・ディ・ステファノ
どういう曲かというと
ある男性が女性Aさんに
「彼女(Bさん)に告げてほしい、僕の想いを」と歌うラヴソング。
男性は女性Bさんに面と向かって告白できないので、恐らく知り合いであろうAさんにBさんへの想いを告げるのです。
同僚のフランチェスコは
「いいか、ある女性に想いを打ち明けられない純情な男の苦悩、痛みを唄うんだよ。
まさに俺だ!もっと情熱を込めるんだ。この歌には溢れる熱情が必要なんだ!」
イタリア人ならではのアドバイスをくれます。
ちなみにこの曲、3番まであって3番の歌詞の内容はというと
女性(Aさん)の頬を伝う悲しみの涙。
この女性は男のことを愛していたのだ。
「真実を言おう。彼女とは“あなた”のことだ、あなたを愛している!!」
ええええええええええええ!!!!
『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』より
実はAさんこそが男の愛した女性だった、と歌っているんですけど
この男、本当はBさんが好きだったけど
なんか脈アリだったからAさんにしました的な解釈もできますよね。
なんか、それはそれでイタリア人って感じの歌だなぁ。
ちなみに
この曲を歌った直後にお客さんの女の子(6歳くらい)に
「どういう曲ですか?」と質問されて
「えーとね、、、、、、ラヴソングだよ。」
と、雑な紹介をしたことをお許しください。