【総集編】"FRONTIER SERIES (フロンティアシリーズ)" 一挙にご紹介。 | スマクロ町田店のスタッフブログ

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こんばんは、小野寺です鳥居

 

今夜はタイトルの通り、今季フェローズの注目ライン

 

"FRONTIER SERIES (フロンティアシリーズ)"の総集編をお送り致します。

 

歴史ある衣類をフェローズの解釈で蘇らせたコレクション。

 

商品のウンチクと共にご覧下さい。

 

 

 

【時代設定】
1848 年頃から所謂、ゴールドラッシュが始る。
炭鉱夫が過酷な鉱山で働く際の悩みの一つに、堅牢な作業服の欠如があった。
1870 年頃ある仕立て屋がフランスから仕入れた堅牢な帆布生地を用いて作業着を作り始め、それを機に多くの人がより堅牢な作業着を試行錯誤し競って作り始めた。 以降、衣類において意匠特許が盛んに申請され、様々な形の作業服が生まれワークウエア の黎明期となる。


1890 年頃は西部開拓時代の最終期。この時代はそんな金鉱で活躍していた作業服が現在のワークウエアの基盤となり、デニム生地を用いたジーンズの原型も数多く 存在するに至った。
その当時生まれたワークウエアのプロトタイプにあたる衣類を様々な角度から考察し、フェローズなりの解釈で具現化。 その一時代の衣類をフロンティアシリーズとしてカテゴライズし、ジャケットやブラウス、ウエストオーバーオールなど多岐にわたり今期からシリーズ化する。

 

 

 

【フロンティアデニムの開発】
「デニム」の語源はフランス語の「serge de Nîmes(セルジュ・ドゥ・ニーム)」であり、「(フランスの)ニームの綾織り」といった意味が語源。
「de Nîmes(「ニームの」「ニーム産」という意味の部分)」だけが残り、短縮され「denim」という表現が生まれた。


ゴールドラッシュ時代の初頭、作業着の多くは 10oz ほどの帆布が多く作業着として用いられたが、1870 年頃から堅牢な 9oz のインディゴで染めあげたデニム生地へと 変遷していった。
生地の右上から左下に、もしくは左上から右下に流れている線を綾目という。


タテ糸がヨコ糸の上を 3 本、ヨコ糸の下を 1 本、交差させて織る場合を「四つ綾(3/1 綾・カツラギ綾)」といい、一般的にジーンズはこの 3/1 綾目のデニムが支流である。 またジーンズは 10 番手以下の太番手が使われ、14oz(オンス)前後の厚手のデニムが用いられる。 それに対しカバーオールやオーバーオールのワークウエアのデニムの多くは、タテ糸がヨコ糸の上を 2 本、ヨコ糸の下を 1 本、交差させて織る場合を「三つ綾(2/1 綾)」と いう組織のものが多く使用されている。またワークウエア の 2/1 綾目のデニムは 10oz 程度のライトオンスのデニムを使用することが多い。

 

そこでこのフロンティアシリーズのデニムは通常のジーンズのデニム同様、タテ糸に 7 番糸とヨコ糸に 6 番糸を用い、打ち込み本数を増やし 13.25 オンスという高い 2/1 綾 デニムを開発。結果、厚みや着心地、色落ちに至るまで他では類を見ないデニムを作り上げ、よりワークウエアらしい表情を生み出している。

 

 

【コレクション紹介】

 

 

Pherrow's 2019 Spring & Summer Collection

Lot: 100WO
Color: ONE WASH DENIM
Size: W28, 30, 32, 34, 36
Material: 13.25oz Original Denim 

Cotton 100%

Price: ¥23,000(+tax)

 

 

 

Pherrow's 2019 Spring & Summer Collection

Lot: 100WO-VW
Color: VINTAGE WASH DENIM
Size: W28, 30, 32, 34, 36
Material: 13.25oz Original Denim 

Cotton 100%

Price: ¥32,000(+tax)

 

 

 

Pherrow's 2019 Spring & Summer Collection

Lot: 100WO-D
Color: ONE WASH BROWN DUCK
Size: W28, 30, 32, 34, 36
Material: Cotton 100%

Price: ¥21,000(+tax)

 

 

ジーンズがまだウエストオーバーオールズと呼ばれていた頃のモデルをフェローズなりの解釈で製作。


そもそもオーバーオールはアメリカ本国ではビッブオーバーオール (bib over-all) と呼ばれている。 「bib」とはよだれかけの意味でズボンによだれかけのようなパーツが付き、体全体を覆う (over-all) ことからその名が付いている。
その「bib( ビッブ )」を廃し、名残としてサスペンダーをつけられるようにしたズボンをウエストオーバーオールと呼称した。 

 

初期のウエストオーバーオールと呼ばれるものにはベルトループは無く、サスペンダーで吊るパンツが主流だった。そのためサスペンダーをつける釦が腰帯の表面に付いていた。

その後サスペンダーボタンは無くなっていき、ベルトを通すベルトループが設けられいく。 

その過渡期にはサスペンダー釦とベルトループの両方が付くパンツも存在するが、このフロンティアウエストオーバーオールはサスペンダー釦があくまでもオプションとして付き 自身で外せる仕様で製作。なのでサスペンダー釦は腰帯裏の隠し釦仕様になっている。

 

さらにベルトループが無い時代に多く見られる仕様としてシンチバックルの存在がある。それはウエストのサイズを調整する意味で不可欠な意匠の一つであった。 

 

このパンツの特質すべき点はそのシンチバックルの形状である。後ろの腰のヨーク部分と一体化したシンチバックルは腰部分全体を覆い無理なくウエストを絞ることができる。 これは様々な古い資料を検証し、フェローズが導き出した当時にあったであろうという想定のもと創り出したオリジナルのガジェットである。 

 

前述からも分かる通り、このフロンティアウエストオーバーオールはサスペンダー、ベルト、ベルト無しの三通りの履き方が楽しめる。

 

詳細はこちらの記事をご覧下さい↓

【フロンティアシリーズ】Pherrow's ワークパンツ

【フロンティアシリーズ】Pherrow's Lot:100WO-VW

 

 

 

 

Pherrow's 2019 Spring & Summer Collection

Lot: 100WB
Color: ONE WASH DENIM
Size: 36, 38, 40, 42
Material: 13.25oz Original Denim 

Cotton 100%

Price: ¥30,000(+tax)

 

 

 

Pherrow's 2019 Spring & Summer Collection

Lot: 100WB-VW
Color: VINTAGE WASH DENIM
Size: 36, 38, 40, 42
Material: 13.25oz Original Denim 

Cotton 100%

Price: ¥39,000(+tax)

 

 

 

Pherrow's 2019 Spring & Summer Collection

Lot: 100WB-D
Color: ONE WASH BROWN DUCK
Size: 36, 38, 40, 42
Material: Cotton 100%

Price: ¥28,000(+tax)

 

 

G ジャンの起源として「ブラウス」の存在がある。

古くヨーロッパから渡ってきた男性用の作業着や軍服の上衣を「ブラウス」と呼称していた。 ブラウス (blouse) はフランス語のブルゾン (blouson) が語源である様に少なからず、デニムの語源と同じようにヨーロッパからの影響を受けている。 

 

その作業着としての「ブラウス」をデニムジャケット (G ジャン)が確立する以前のジャケットと位置付け、当時フロントにプリーツを施したトリプル プリーツ・ブラウスと呼ばれていた実在するジャケットをベースとして製作。


フロントの 3 つのプリーツがデザインの特徴的で、このプリーツは糸を切ればサイズを大きく出来るよう設計されたとしている。 このブラウスの特徴としては、大量生産向きのチェーンステッチ ( 環縫い ) ミシンを使用せず、当時のワークウエア黎明期の仕立ての名残として本縫いの 単針ミシンでの織り伏せ縫いを基本とし、大変手間のかかる仕様で縫い上げられている。 

 

その他、近年のデニムジャケットとの違いとして糸付け釦、台衿と羽衿一体型の衿などが挙げられる。 フェローズのアイコンであるバッファロー・ホーンステッチをフロントポケットに配し、リベットで補強。またポケットの破れを防止するためにスレーキを 内側に当て込んでいる。
多くのパーツの生地の字の目を横方向に当て込み裁断しているのも、現在では見られないディティールである。


背中には生地の取り効率上げるための T バック仕様。またプリーツを4本入れることで十分な運動量も稼げた うえにジャケットのバタつきやサイズ調整を行えるようシンチバックルを取り付けている。 

 

ヴィンテージのデニムジャケットにおける様々なこだわりのディティールを兼ね備えたスペシャルピースとなっている。

 

詳細はこちらの記事をご覧下さい↓

【フロンティアシリーズ】Pherrow's ワークブラウス

【フロンティアシリーズ】Pherrow's Lot:100WB-VW

 

 

 

 

Pherrow's 2019 Spring & Summer Collection

Lot: 100WJ
Color: ONE WASH DENIM
Size: 36, 38, 40, 42

Material: 13.25oz Original Denim 

Cotton 100%

Price: ¥31,000(+tax)

 

 

 

Pherrow's 2019 Spring & Summer Collection

Lot: 100WJ-VW
Color: VINTAGE WASH DENIM
Size: 36, 38, 40, 42

Material: 13.25oz Original Denim 

Cotton 100%

Price: ¥40,000(+tax)

 

 

 

Pherrow's 2019 Spring & Summer Collection

Lot: 100WJ-D
Color: ONE WASH BROWN DUCK
Size: 36, 38, 40, 42
Material: Cotton 100%

Price: ¥29,000(+tax)

 

 

現在のカバーオールの原型となったといわれるサックコートの影響を受けたワークジャケットとして製作。


1800 年代初頭の代表的な紳士のジャケットは着丈が長くウエストを絞っていたものが多く、それらは主に上流階級が着用していたドレスジャケットに過ぎなかった。 そのジャケットが労動者などの下流階層に広がるに従い、1850 年頃から動きやすい寸胴スタイルに移り変わった。 この袋のような形を形容して米国では「サック(袋)コート」と呼ばれていた。 

 

元々はそういったテイラードの流れを汲むそのジャケットをナチュラルショルダー・後身側に流れていく肩線なども取り入れつつ、リベット使いやチェンジ釦などの ワークウエアのディテールも用いオリジナルのデザインとなっている。


時代設定ではフェローズの定番商品である 555CA の前身モデルになっており、ヘリテージ性も含まれている。
主要縫製部分は 100WB(ワークブラウス)と同様に単針ミシンでの織り伏せ縫いを採用している。

 

詳細はこちらの記事をご覧下さい↓

【フロンティアシリーズ】Pherrow's ワークジャケット

【フロンティアシリーズ】Pherrow's ワークジャケット ヴィンテージウォッシュ

 

 

 

WHITE CHAMBRAY

 

INDIGO CHAMBRAY

 

Pherrow's 2019 Spring & Summer Collection

Lot: 100WS
Color: WHITE CHAMBRAY,  INDIGO CHAMBRAY
Size: 36, 38, 40, 42
Material: 5.5oz Chambray 

Cotton 100%

Price: ¥18,000(+tax)

 

 

ヴィンテージの左右非対称の胸ポケットのワークシャツをベースに製作。


当時のワークシャツのディテールで見られたフロントポケットの L 字カンヌキや、羽襟は隠しボタンダウン仕様。細めの台衿に長めのチンストラップがさらに ヴィンテージ感を演出している。ボタンには猫目型の天然貝釦を採用している。


生地にはセルビッチ 5.5oz インディゴシャンブレーと精錬されていないナチュラル感漂う生成りの平織のセルビッチ生地を使用している。 インディゴシャンブレーにはバイオフェード洗い加工を施し、ステッチ周りのパッカリングがナチュラルな色落ちを生み出し良い風合いを演出している。 主要縫製は細巻きの環縫いを用い、運針は細かめのヴィンテージディティールを踏襲。また最大の特徴としては袖の作りが2枚剥ぎになっていることで立体感を 生み出しワークウエアとしての動き易さを確保している。

 

詳細はこちらの記事をご覧下さい↓

【フロンティアシリーズ】Pherrow's Lot:100WS

 

 

 

 

Pherrow's 2019 Spring & Summer Collection

Lot: 100WC-IND
Color: INDIGO
Size: 36, 38, 40, 42
Material: Cotton 100%

Price: ¥16,000(+tax)

 

 

NATURAL

 

S.BLACK

 

Pherrow's 2019 Spring & Summer Collection

Lot: 100WC
Color: NATURAL, S.BLACK
Size: 36, 38, 40, 42
Material: Cotton 100%

Price: ¥13,000(+tax)

 

 

デザインベースは 1940~50 年代頃のスウェーデン軍の鹿の子プルオーバーシャツがモチーフ。

 

フロンティアシリーズの時代設定でのワーカー達が着用していた下着をイメージし製作。

身頃と袖の生地はカットソーでヴィンテージのスウェーデン軍の鹿の子をそのまま再現したもの使用。ヘンリーネックのプルオーバー仕様だが、そのネック部分と カフス部分には布帛生地を用いシャツのようなディテールを盛り込んでいる。


ゆったり目のシルエットに落ち気味の肩、袖丈はあえて短めに設定している。

 

詳細はこちらの記事をご覧下さい↓

Pherrow's  Lot: 100WC  【フロンティアシリーズ】の注目カットソー。

 

 

 

 

Pherrow's 2019 Spring & Summer Collection

Lot: FRONTIER HOOK BELT-B (ブラスバックル)
Color: BLACK, BROWN, NATURAL
Size: W28, 30, 32, 34, 36, 38
Material: Cow Leather 

Price: ¥19,800(+tax)

 

 

 

Pherrow's 2019 Spring & Summer Collection

Lot: FRONTIER HOOK BELT (シルバーバックル)
Color: BLACK, BROWN, NATURAL
Size: W28, 30, 32, 34, 36, 38
Material: Cow Leather 

Price: ¥19,800(+tax)

 

 

このベルトの特出している点はオリジナルで作成したバックルだろう。

 

このバックルは元々 PELICAN RERASE HOOK、通称ペリカンフックと呼ばれ、船舶用の ロープの先に付け荷重の掛かる箇所や物に引っ掛ける為に作られたヘビーデューティーなハードウエアプロダクト。 

 

現在も数社が製造しているが、中でもコネチカットで 1814 年創業の Wilcox-Crittenden 社が 1940~50 年頃に作ったものが最初のペリカンフックであろう。 そのビンテージフックをベルトのバックルとして用いたヴィンテージピースが弊社秘蔵のヴィンテージアーカイブに存在する。

 

このビンテージピースはその強固な作りから当時の人がベルトのバックルとして作ったローカルメイドの逸品だと推測される。 このバックルから原型を作り、型を起こして弊社オリジナルのバックルを完成させた。


ベルトには 5mm の肉厚なカウレザーを用いブラックとブラウン、ヌメ革の 3 色で展開。バックル本体の色は革の色に合わせソリッドブラスとニッケルメッキを採用している。
ベルト裏には FRONTIER のロゴを焼印。無骨で堅牢な見た目は開拓時代のワーカーたちが当時リアルに付けていたであろうという雰囲気を醸し出し、フロンティアシリーズのベルトとして採用した。

 

詳細はこちらの記事をご覧下さい↓

Pherrow's  FRONTIERシリーズより HOOK BELTのご紹介!!

 

 

 

今季店頭でも注目のフロンティアシリーズ。

 

この機会に是非"原点"となるアイテムの数々をご覧下さい。

 

以上デラでしたバイバイ