自己紹介の欄で前述したジョン J・マーフィーの「先物市場のテクニカル分析」のなかで、テクニカル分析の前提ということがかかれています。

・市場の動きは全て織り込む
・価格の動きはトレンドを形成する
・歴史は繰り返す

これを読んで依頼テクニカル分析信者になりました・・・
私なりの解釈ですが、マーケットにおいて、値がつくということは、そのとき同じ値段で売りたい株数と買いたい株数が同じだけ存在したことになり、その証が価格と出来高です。その時点では全て平等、ニュートラルなのだのいうことです。買いたい人がいくらいてもその値段で売りたい人がいなければ値はつきません。その逆も同じです。値ががつくということは売り手と買い手が等しい契約をしている結果を表しています。したがってその時点で契約者は全てを受け入れて(織り込んで)いることになります。まあその場その場で妥協しているようなものでもありますが。ただ株価、出来高という数字は全てにおいて正直に結果を返してくれます。
実際に私が扱っていた日経平均先物のような株価指数取引などは市場参加者も多く、常に市場はそれこそ獲物を追う野獣のようなトレーダーたちの鋭い視線の前に全てをまかせています。刻々と変化する状況の中で、彼らの「売り」「買い」のシグナルに株価指数はゆだねているに過ぎません。また、彼らが「売り」「買い」のシグナルを出す指標はすなわち株価指数の推移そのものでした。

ネットトレーディングがさかんな昨今、PCのブラウザやケータイの画面を見ながらトレーディングしているネットトレーダーたちは、私が10数年前に経験した先物トレーディングとまさに同じような状況なのではないかと時折感じます。ネット証券の注文画面では、気配値、板が確認でき、商いが成立して板が消化されていく様子や刻々と変わっていく株価をリアルタイムで確認ができます。ソフトバンクの株価推移などを見ていると、参加者も多く、みんながチャンスをうかがっているのだろーなーと感じることができます。

本当は、ニュースも日経新聞も、昨日のニューヨークの状況も知らなくたっていいんです。
マーケットさえ見ていれば。