「時価総額が100倍」という話をしましたが、その関連で。。

ソフトバンクの例です。今株式市場に関わっている方で知らない方はいないし、一度は「保有した」あるいは現在も「保有している」方も多いのではないでしょうか?

98年Windows98が発売になり、まさにネットバブル華やかな頃、ソフトバンクは連結売上5,000億、株価3,700円、時価総額4,300億円で東証一部に上場します。
(それまでは店頭公開です)

私はたまたまその頃、フランチャイズベンチャーの立ち上げ事業に失敗して、ビジネススクールのようなものに通っており、そこで孫正義さんの「10兆円計画」を直接お聞きする機会がありました。
http://www.attackers-school.com/lecture/000036.html
当時3,700円もする値嵩株を購入などできない私をあざ笑うかのように、その株は上がり続け2000年2月いわゆるネットバブル絶頂期には株価198,000円、時価総額は23兆円にまでなっていました。
2年間あがり続け、100倍には届きませんでしたが、53.5倍になりました。その間ストップ高になった日は何日あったのでしょう・・・

10年先、20年先まで株価が先行してしまったようなイメージでした。

当時同じような動きをした銘柄では、光通信が241,000円、時価総額13兆9,000億円、ヤフーが株価1億6,790万円、時価総額4兆9,500億円。
これらの企業は「時価総額100倍」を見事達成、ただし、その後の下げもきつかったです。ヤフーは現在、時価総額3兆4,000億円前後ですのでその水準に近づきつつあります。
(ちなみに、サイバーエージェントは2000年3月店頭公開、16,990,000円まで上昇し、時価総額705億円でしたが、現在はその2倍近くで推移しています)

ここで時価総額ランキングTOPの企業を見ますと、時価総額と売上って大体同じくらいです。
http://biz.yahoo.co.jp/ranking/marketcap/day/all.html
(ちょっと計算してみてください)
会社の規模と株式市場の評価がつりあってるようなイメージでしょうか?

成長企業の場合は売上の5倍~10倍くらいの時価総額、5年後くらいまでの成長を見込んでの株価水準といったところでしょうかー
市場で話題になるような100倍を目指すような銘柄は、成長企業にもかかわらず、売上と同じ程度の時価総額で、これが10年、20年先まで株価が先行するような水準まで買われるとソフトバンクのときのように・・・

株式市場にはそんな期待が常に日々転がっていますー