みなさんにもさまざまな投資基準があるかと思いますが、私の場合、今から「時価総額が100倍」になるかどうかの可能性で判断しています。なんだそりゃ!?みたいに思われる方、異論も多いかと思いますが、案外に数字で見ると現実的ですのでちょっと読んでみてください。

まず、基準にする指標ですが、株価収益率(PER)とか、成長率、配当性向等いろいろあるとは思いますが、私は時価総額で判断します。なぜって?いろいろ理由はありますが、単純に最もわかりやすいからです。自分が保有しようとする銘柄の株を全てあわせると結局いくらになるの?という数値ですがこれがイコールその企業のその時点での企業価格、規模そのものだからです。

例えば、時価総額ランキングというのをご存知の方も多いかと思います。
http://biz.yahoo.co.jp/ranking/marketcap/day/all.html
これはそのまま、あらゆる意味での現在の日本の企業ランキングをあらわしていますよねー

10兆円を超えるとスーパー企業
1兆を超えると超一流企業
1,000億を超えれば晴れて一流企業の仲間入りといったところでしょうか。

現在10兆を超えるのはトヨタ自動車一社のみですが、世界のマーケットを見てもニューヨーク等の諸外国のマーケットに上場している企業でも時価総額10兆円(1,000億$)以上は本当にスーパー企業だけです。

時価総額に関してはおいおい別の機会でも触れていくとして「100倍」についてです。
そもそも株は、「将来売って儲けたい」から買うわけですが、ここでいう「将来」というよくわからない部分が難しいのだと思います。日計りで儲けたいデイトレーダーから、長期保有・分割増配期待の資産家までさまざまだからです。ただし、どちらの投資家も「ストップ高」とか「一週間で倍になる」といった「夢」を見たいと考えて投資しているのではないでしょうか。買った株がその日のうちに利食いとか、次の日「ストップ高」というのは気持ちのいいものですし、持ってる株がいつか「一週間で倍になる」ような時がくると信じたいから株をやってる人って多いんじゃあないかなーと思います。実際私が証券マンをやっている時に、お客さんと買った株、持っている株でそういう状況になると、本当にうれしくてともに喜ぶことができました。

ではそういう株を見つけるには?

そのとき私は時価総額で判断します。公開したばかりの時価総額100億程度の企業は1兆円くらいになるかなー(具体的には今の楽天レベルです)
具体的な例をあげると、(株)アエリア (ヘラクレス:3758)という昨年12月に公開した企業がありますが(友人が働いているので・・・)初値65万円の時点での時価総額は136億円(20,900株)でした。
現在200万円をはさんでの展開ですが、公開時に「今の楽天くらいになる」と思って買えるかーということです。公開直後の記者会見で会長の長嶋氏は「10年後ソフトバンクのように・・・」といっています。
http://market.radionikkei.jp/ipo/20041215_02.cfm
直接的に今の水準で推移している材料は、今年の3月に「ガンホー」が公開後ストップ高を続けた際の関連であがったのですが、今後も1兆円企業になると個人的には期待したいと思っています。
IPO銘柄を「公開前に入手」というのはなかなかできないですし、「公開後過熱気味のところを買いに行く」のもけっこうリスクがあります。ただ上記のような視点を持っていれば、意外に転がっていそうだと思いませんか?エキサイト(株) (JASDAQ:3754)なんかは、今400億くらいですのでちょうどよさそーですよねー
「のびしろ」が100倍まで期待できそうな株をいいタイミングで買いたいなーって思いませんかー?

また、現在成長企業といわれているIT系企業ではどうでしょうか?例えば(株)インデックス (JASDAQ:4835)2,000億、 (株)サイバーエージェント (マザーズ:4751) 1,400億(これらもたまたま友人が働いてます・・・)この会社は将来、時価総額10兆円を超えるようなスーパー企業になるでしょうか? 今なると思えるなら買いでしょうし、そこまで・・・というのであれば状況を見て「日計り」か「分割狙い」の短期売買に割り切ったトレードということですかねーちなみになにかと話題の多い (株)ライブドア (マザーズ:4753)は3,000億弱ー
これらの企業は100倍の夢は見れそうですかー?

ちなみに「株を買う」は、買ったらすなわち「売って儲けたい」あるいは「売って損したくない」予備軍ですので、結果100倍になるまで持ち続けるか、短期で利食うか損切りするかはそのときの判断になるかと思います・・・