実録!アメリカ大学院留学体験記(その17・TOEFL) | アメリカのスポーツ留学サポートGLED Sportsのブログ

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最近、アメリカへスポマネ留学したい・しようとしているという読者の皆様からメッセージをいただくことが増えてきたのですが、その中でも多いのがTOEFLの準備に関するご質問ですね。

帰国子女でない限り、日本で生まれ育った純ジャパには、TOEFLは非常にやっかいな存在ですよね。スコアアップのためにやらなくてはならないことが多い、しかもなかなか点数が伸びない。

アメリカの大学・大学院における留学生に求められるTOEFLスコアは、一般的に短大で50-60点、大学・大学院で75-80くらいでしょうか。文系のコミュニケーション、マーケティング、ビジネス系の専攻ですと90-100点、理系の工学部や医学部でも100点またはそれ以上を求める学校もありますので、一概には言えませんが。

TOEFLのスコアを低くして受け入れている学校は、それ相応の生徒を集めるわけで、教育内容よりも生徒集めに注力している可能性もあります。なので、語学力レベルによって留学生の質の判断基準の目安と考えても良いかもしれません。

私の経験上、留学生にとってTOEFLが全てでは無いと言っちゃいます。TOEFLの点数が高いから英語でのコミュニケーション能力が高いとは言えないのです。アジア人に多く見られる傾向が、TOEFLのライティング・リーディングの点数が高いということです。これは、文化的背景が関わっていると思いますが、受動的な暗記教育が主体で日常生活で英会話を必要とする環境にない極東アジア系の学生はこういうタイプが多いです。東南アジアは第2言語で英語の国が多く、しかも留学のハードルが高いので、政府からの奨学金や政府職員などの留学が大半なので、この傾向とは異なりますが。

しかし、TOEFLでそれなりに点が取れない生徒は、授業で相当苦労するのは間違いないし、アメリカでは成績が悪いと退学にもなります。いくらがんばって勉強しても、結果が伴わなければ教授は認めてくれません。決して意地悪ではないですが、アメリカに来たんだから英語ができるのは最低条件ということです。私も特に大学院の最初の頃は本当に苦労しましたが、がんばるしかなかったのでひたすら諦めずに努力したつもりです。

余談ですが南米、欧州からの留学生は第2言語が英語の国も多く、ラテン語の派生として同語源の場合が多いので、もともと英語ができる人が普通にたくさんいます。TOEFLも解き方に慣れればすぐパスするようです。アフリカ出身の留学生も、フランス語やスペイン語を話せる人が多く、留学できるのは相応の身分か奨学金をもらえる優秀な人たちが主なので、TOEFLで苦しむことは少ないようです。中東系の人たちは、政府の奨学金がかなり出ているようで、のんびり何年もかけて語学学校から大学進学する人たちが多いようです。

たぶん、日本で留学準備している多くの人たちは、日本でTOEFLスコアをとって留学したいと考えているでしょう。当然、金銭や時間の面で効率的ですから。ここで大事な考え方は、自分の留学の目標が何かということです。アメリカで学位をとって日本に帰るなら、最低限の英語力でよいと思います。短大2年、学士4年、修士2年、博士5年くらいが基本線でしょうか。

英語力(コミュニケーション力)は、一生懸命上達のために日々努力すれば、渡米1年くらいで英語への抵抗がなくなり、2年くらいで聞く・話すがある程度スムースにできる、3年くらいで問題なく英語を使える、5年くらいで第2言語としての表現などが限界に達する、というのが一般的ではないかと思います。
※年齢が若かったり社交的な性格のほうが吸収・上達が早く発音も良いといった個人差はありますが。

つまり、滞在期間が長いほど英語は伸びる、と思います。留学生には、同言語の出身地域の人同士で一緒にいる時間が多い、自分の国の食事にこだわる、という傾向が強いですが、アメリカのコミュニティー・文化習慣にどんどん入り込んでいくタイプのほうが英語のコミュニケーション能力は当然高い人が多いですね。そういうことを視野に入れて、語学学校から始めるのも長い目で見れば無駄にはならないはずです。自国でTOEFLをクリアしてアメリカに留学して学位だけを目的に留学する人は、英語のコミュニケーションはそんなに高くならずにだいたいすぐ帰国します。何が正しいというのは無いので、自分がどうしたいか、が全てだと思います。

本題に戻って、TOEFLの勉強方法。私はまずインターネットや本屋さんで参考書・問題集の評判の良いものをセクションごとに買い揃えて、仕事の合間や週末に繰り返し練習しました。そして発見したことが、単語力の多さといかに各セクションの解き方になれるか、この2点がもっとも大事だと。特に単語がわかればなんとなくトピックがわかり、正解の確立も上がるわけです。
TOEFLは時間との戦いなので、解法テクニックもかなり重要で、いかに効率的に早く解き進めるか。これは反復練習で慣れるしかない。

日本人なら、まずライティングの解き方を身につければどんな問題でも15点はいきます。点数確保できる基本表現テンプレートを用意して、内容だけ変えるわけですね。これはスピーキングにも通じ、聞くのが苦手でも必ず点数を取れる表現を盛り込んでおけば12-14点はいけるんじゃないでしょうか。

リーディングは速読能力を高める必要がありますが、単語さえわかれば大枠を把握できて、見当はずれな選択はなくなるはずです。リスニングはセンスも関わってきて個人差があるのでいくらがんばってもなかなか結果が出ないかもしれませんが、継続のみ!あとは苦手なセクションで最低ラインを確保しつつ、他のセクションで良い点をとってカバーするという作戦も大切でしょう。

TOEFL予備校はひとつのオプションとなるでしょう。お金はかかりますが提供される教本や資料は必ずプラスになるでしょうし、クラスメートの存在は勉強のモチベーションやストレス解消にもなるでしょうから。自分のスケジュールや予算とコース内容を検討して選ぶと良いでしょう。私の場合、秋葉原の予備校に通って、週末のみ土曜にライティング、日曜にそのほかのセクションを半日かけて受講しました。3ヶ月間のコースでしたが、各日行けない場合は別の週の同じ内容を受けてよいというルールがあり、仕事で週末稼動がある場合はそれを活用しました。受講料も10万~15万円くらいだったと思います。

しかし、TOEFLなど勉強する英語と、アメリカ人が会話やテレビなどで実際に使う英語は全然表現などが異なることも多いです。やはり、現地でしか吸収できないことは相当あるということは間違いありません。

それではTOEFLの勉強をしている皆さん、がんばってください!留学に関する質問などはお気軽にメッセージをくださいね。

というわけで、チャンネルはそのままで~!