今年の8月29日~31日、東日本大震災のボランティア活動に陸上部を代表して2名参加させていただきました。

(参加者)

医学科1年 大島英莉香

医学科1年 古賀麻祐子


活動内容と感想だけですが報告させていただきます。

ギャラリーに写真があるのでそちらもご覧下さい。



古賀麻祐子


≪活動内容とタイムスケジュール≫

29 2300 南三陸町へ出発


30

730 南三陸町に到着


    朝ご飯


    ボランティア団体の方の話 DVD鑑賞


    語り部さんからの話


    実際に被災地を歩く


    ボランティア


     (復興市の準備)


       ・語り部ガイドの会場作り


       ・写真展の会場作り


15
00 旅館に移動


17
30 旅館到着


    お風呂


    夕食


    就寝


31

600 起床


6
45 朝食


730 復興市会場に出発



   復興市




13
00 東京駅にむけ出発


9
00 東京駅到着


解散





感想

 はじめは正直実感がわかなかったけれど、だんだん語り部さんからの話を聞いたり以前の街の様子を写真展でみるにつれて、町が一つ消えたということがわかってきました。

津波は体験したことはありませんが、この貴重な体験により、津波の恐ろしさをかんじ、絶望の底にいても笑顔で前に進んでいこうとする人間の強さを改めて感じることができました。







大島英莉香


(時系列も含めた感想)

 今回の震災についてのボランティア活動ですが、私達が最初イメージしていたものと違いました。私達は瓦礫の撤去の手伝い等を想定していました。しかし、内容は異なりました。というのも私達の今回のボランティアツアーは一泊三日で、その短い間、被災地の一つである南三陸町でボランティア活動をするとなると現地の事情に詳しくない何も私達にできる仕事は限られていたのです。



 まず、現地に着いた時の風景ですが、町が一つない状態…更地で、瓦礫の山々、流されず残った建物の骨組み、以外、海まで何もなかったです。

その風景を見て、あまりのひどさに胸にくるものがありました。ここに住まれていた方は思い出のほとんどを流され、家族が流されている方が多くいる、もし、自分の故郷がこの状態になったら…と思うと、たまりませんでした。

それから、実際被害に遭われた、被災者の方達に案内していただき現場を見ていきました。お昼は、実際の被災食である手作りのおにぎりが配られ、現場を見た後食べた米の味は食べ物ってありがたいな、と美味しくて泣きそうでした。

 

 昼食後、やっとボランティア活動に入りました。内容は、明日開かれる復興市の準備でした。被災に遭われた方達が月に一度開かれる復興市。まだ、最低限のライフライン(上下水道、ガス、電気)+αしかなく、お店がないので、食料や日用品を買うのに苦労されているそうです。最近、ようやく、コンビニが一軒建ったらしく買い物が楽になったと話されていました。また、全ての物が流され、職がほぼない状態での生活、未だ避難所生活の方もかなりいらっしゃり、仮設住宅が行き渡るにはあと少しかかるとのことでした。このような状況の中で開かれる復興市とは町の方たちが自分たちの町が復興していってるのを感じ、また頑張ろうとやる気を貰える憩いの場でした。町の方達は食料、日用品を安く買え、また、町の小売業の方がお店再建に向け、物を売り、様々な県からいろんなボランティアの方が物を売る場でした。この復興市を開くため、私達は男女分かれて働きました。女性陣は語り部さん達と一緒に町の震災前後のパネル展示です。語り部とは元々そこで地元の観光ガイドをされていた方達です。今回の震災を期に、震災について語り継ごうということで震災の経験を話されます。まだ、震災前ガイドをされてた方のは半数は今回のことを人に話せるようになっていないそうです。

 私達は、語り部さん達と写真パネルを展示していくことをまだ何かしたりないなと感じていました。しかし、あとで聞いたところ、一緒に何かをしたりすることで沢山現地の方のためになっているとのことでした。全国各地から町の方達のためにやって来てくれて、一緒に作業をしたり楽しい時間を過ごす、この事で町の方達は気持ちが救われているそうです。この話を聞いて、ああ、来て良かった、と感じました。

次の日は、復興市を楽しみ、現地でお金を使うことで復興に貢献し、私達の活動は終了しました。

 このように経験した事を述べましたが、実際、自分たちが今回で得た経験や思いは文章に収まりきれない気がします。私にとって非常に良い経験をさせていただいたな、と、周りの方への感謝の気持ちでいっぱいです。

 現地では未だに全国からの支援を必要していること、簡単には復興は終わらないこと、を肌で感じました。また、現地の方達が最も恐れているのは全国各地の方が震災を忘れられることであることも聞きました。



この経験をいろんな人に伝えていき、今回の震災について自分たちができることは何か、やっていきたいと思います。