どこにでもあるゴミから燃料を作れれば、
奪い合い、戦争はなくなるはず。
お茶のカス、木クズ、もみ殻、バナナの皮、コーヒーの実、植物から出たゴミならなんでもOK。
世界中どこの国にもある植物由来のゴミから、
石炭に代わりうる固形燃料を作り出すという夢の技術が生まれた様だ。
開発者は、近畿大学の井田民男教授。
植物は、地中で約3000万年もの月日を経て石炭に変わる。
井田は、この地中の熱や圧力といった
“自然の力”を解明し、
廃棄処分されていたゴミを わずか1時間でエネルギー資源に生まれ変わらせてしまう。
植物性資源から作られるこの「バイオコークス」は、石炭に比べて、
二酸化炭素や酸性雨の原因となる有害物質の発生を抑えられる、リサイクル燃料だ。
今年9月からマレーシアで椰子の実のカスからバイオコークスを作るという、
世界での実用化を視野に入れた挑戦が始まった。