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優越感

電車の中でお爺ちゃんが足が不自由な女の人に話し掛けていました







『彼氏は居るの?』





『今に出来るよ。男をちぎっては捨て、ちぎっては捨て。今にそうなるよ』








車椅子の女性は明るく受け答えをしていました









車両の端の方から




『迷惑なじーちゃんだな』と思っていた僕







僕なら困るからそう思った。





電車の中で大きい声で話し掛けられ、人に注目される。冷たくあしらえば悪者になるし、話に付き合っていても笑い者になる








ましてや、車椅子の女性は変に注目されたくないだろうという思いもあった








僕は心のどこかで、一番嫌な顔をしていたのだと思う







『普通にしよう』と構える事が一番普通ではない







車椅子の人は駅員の補助のもと、電車に乗る








僕ならその瞬間、乗客が目を向けてくる事に耐えられないと思う








だから僕は見ない








けれど、奥底を見ればそれが一番失礼な事なのだ







普通の事を普通の事として受けとめていない







気兼ねなく声を掛けるお爺ちゃんは、一番車椅子の女性を傷つけていないのかもしれない







僕ならきっとひきこもると思う







人の目を気にしてひきこもると思う








僕はお爺ちゃんが話し掛けている場面を見た瞬間、心の中で二人を見下していたのかもしれない








『かわいそう』






とね








何も可哀想なんかではない







皮肉を言えば、そんな事に今まで気付かなかった僕のほうが可哀想だと言われても仕方がない

日々の暮らしを食い潰し

命は限り有るものでしょう?







ましてや、若くして生きている時間などそう長くはない







もしかすると、60間近の人によって言わせれば、今の僕ぐらいの年齢が一番楽しい時期なのかもしれない







実際は?







全然楽しめてなんかいない






多分人とは楽しいと思うものが違う








付き合いの飲み会も、ギャンブルも、キャバクラ遊びとかにも僕は一切興味が無い








単純に楽しくない








逆に楽しいと感じる時間は?というと







自分が一目おいている人と話をしている時







映画を見ている時








買い物をしている時







とかになると思う








日々を楽しめていない事が実にもったいない






死ぬことが決まっている以上、濃度を濃く生きるしかない







いつまでも準備期間などとは言ってもいられない







年をとってから後悔してもしょうがないからね







今出来ることを、精一杯するだけでしょう







それが、誠実と言うものです

求めているもの

最近、突き詰めてみると求めているものは何なのかと思う







この頃はどうしても先を読んで話をしてしまう癖がついてしまい、イライラしない為にしている行動にもかかわらず、一日が終わる頃にはどっと疲れてしまう








動いている振り子は左に振れた分だけ右にも振れる






急に止めるにはそれなりの力がいる







使い古された言葉で言うならば、狂いだした歯車は徐々に大きな狂いになり、止めたいのならば壊すしかない






と言ったところでしょうか







右に振れれば、左を羨み







左に振れれば右を羨む







その繰り返しの中で、実際はどこに居ても同じだと思ってしまう







それが人が成長を止める時なのだと思う







いつまでも、無い物ねだりを続ける事が一番重要な事かもしれない







島田紳助は昔言っていました








『夢に向かっている途中は不安で怖い。成功できないんじゃないか?このまま消えていくんじゃないか?不安で不安で、上に立っている人間が羨ましかった。けれど、その頃、がむしゃらに夢中になっている時が正に字のごとく。夢の中に居た時間。今持っている金全部はたいて戻れるならあの頃に戻りたい』








今を楽しむことが重要な事です。怖さもストレスもマイナスな感情でさえ、生きているから感じる事であり、全部引っ括めて受けとめればいい







何もないよりは幾らかマシかもしれない







その繰り返しの中で、いつか死ぬまで生きるだけです