開いていただきありがとうございます!

本日は4月9日、まんがタイムきらら最新号の発売日でございます。当然、そこにはスロウスタートの最新話が掲載されているのですが…。皆さん、このstep.92どう感じられたでしょうか?

僕が真っ先に感じたのはショックです。



・中学浪人を知られるのか知らせるのか

今月の話において、中学時代の同級生の億さんが登場。この億さんの登場により、はなちゃんの秘密が知られる寸前のところまでいって終了でした。

この“知られる”というのが僕の中でショックだったところ。これまではなちゃんは中学浪人という自分の過去と苦闘し続け、前回ようやく打ち明けても大丈夫という答えを見つけたわけです。ここまで来たら最後ははなちゃんが自分の意思で中学浪人を打ち明け、これまでの日々をたまちゃんたちに知らせてほしい。そう切実に願っていたんです。

その瞬間がはなちゃんにとって予想だにしない形で来ようとしている。何と言いますか、悲しいような悔しいような…。形容しがたい思いが心中にドシッとのし掛かりました。


・はなちゃんと中学時代の友達

それと、今月の話でもう1つ自分が期待していたのが中学時代の友達とのわだかまりを解くこと。

先月ラストに出てきた少女が、これまで何度か話に挙げられていたはなちゃんの中学時代の友達だと思っていたんです。 もし、その子とはなちゃんが再会して中学浪人を打ち明けることができたら、はなちゃんは真の意味で中学浪人の鎖から解き放たれることができるのでは…?そう考えていたのですが…。

億さんははなちゃんの中学時代の同級生ではありますが、付き合いは薄く、はなちゃんの記憶に全く引っ掛からない人物。これでは僕が願っていたようなことは起きないだろう、落胆を隠せませんでした…。


この2点におけるショック、自分の中でぶつけようのない思いというのは計り知れませんでした。ただ、ショックだけがこの話で感じたものではありません。

・億さんとはなちゃんの共通点

最初億さんが出てきた時にはこれは億さんははなちゃんが浪人を知られるというイベントのトリガーでしかないのでは?と思ったのですが、転校生、この設定を考えた時、そうとは限らないのではないかと。

転校生の辛いところは周りが関係性が出来上がっている、関係が進んでいる中に一人放り込まれるということ。自分だけが周りとは違う、自分だけ取り残されたような、疎外感との戦いなんですよね。

この状況ですが、はなちゃんの入学式の日と似ていませんか?


中学浪人と転校生、中身は全くの別物ですが、もしかすると想像以上にシンパシーを感じることができるのかもしれません。

そういう意味では多少とはいえ中学時代のはなちゃんを知っていて、はなちゃんの苦しみを分かち合うことのできる億さんは、はなちゃんにとって大きな存在となる可能性もあるのではないでしょうか。


・優しい世界はまだ壊れてはいない
この話のラストは逃げるはなちゃんに並走するたまちゃんとかむちゃんで締められました。スロスタらしくない話の展開でしたが、このラストはこれぞスロウスタートという描写でしたね。

たまちゃんとかむちゃん、はなちゃんを追いかけはしても決して捕まえはしないんですよね。そして、待ってとか止まってとかはなちゃんに何かを要求したりもない。

スロウスタートのキャラってほぼ皆、相手に何かを要求する、強制させるような行為を滅多にしないんですよね。相手の意志を尊重するというのが言動のベースになっている子たちばかり。そんなスロスタらしい思いやりが溢れたワンシーンと感じました。

そして、そこに付けられたアオリ文は“立ち止まっても大丈夫だよ”。この文を読んだ瞬間、まだスロウスタートの優しい世界は壊れてはいないと確信を持てました。

予期せぬ形ではなちゃんの秘密が知られそうになっているというつらいイベントがあろうと、それを包み込めるだけのたまちゃんたちの優しさが存在している。優しい世界が終わりを告げやしないんです。


はなちゃんにとっては耐え難い時間がまだ続くのかもしれません。けれどたまちゃんたちという最高の宝物を持っているはなちゃんなら乗り越えられるはずです。超特大丈夫です。