重ねた記憶
針の指す未来
ぜんぶ
嫌になって
水に沈めた
息のできない心臓に
針を刺して、穴を開けた
ぶくぶくぶく
泡が浮かぶ
酸素
身体を回る
ぐるぐる
血は巡って
脳に辿り着いて
僕は
心臓を失った
あの冬の朝

殺してよ
あの銀色の世界みたいに
簡単に凍える皮膚とその下を
別に欲しかった訳じゃない

壊してよ
体内で必要だったのは
キミだけだから


胸はもうオルゴールみたいに
メロディーを奏でるだけで
焦燥の朝は指先から
すりぬけて
笑った

骨をここに埋める
次の名前を待ちわびよう

次もキミに会えるかな