もみくしゃにされた
鞄と携帯で
電車に乗れると思ってた
途中で切符を買って
構内のコンビニでビールも買う
あとは全部置いてきた
イヤホンは未来型で
マイクもついてた
独り言呟いたって
誰も何も気にしないよ
ずっと呟いてた
今日がやっと終わる
ロウゴとかケッコンとか
ガクレキとか
みんな口々に言う
その目は錆びたんだろうね
目の前のネクタイは
車両に絡まって締まって
こときれて
嘘ついて終わりなのに
今日もやっと終わったねって
それだけ
それだけ囁いて
明日に連れてってくれる電車に
乗れると思ってた
今日を積み重ねて
塗り重ねて
明日は来るんだよって
誰にも
教えて貰ったことのない手順で
電車に乗り込んだ
ビールは美味しかった
どっかの誰かにすがって
それで繋げる毎日も
ちゃんと人間で
息をしてるから大丈夫
温もりは錆びないのさ
それすら要らないとか
そんなこと言うなよ
最終列車で僕は唄を歌う
マイクもちゃんとついてるからね
誰かに見られたって
真顔になってさ
通話の向こう側に
文句言ってやるんだ
こんなの間違ってる
なんて
誰かに指図する権利はあるのかな
椅子に座って
日付が変わるのを待ってるだけ
それでもいいから
ねぇ、
それでもいいから
肩を組んで
少し話をしないか
それだけでいい
夜景は綺麗さ