カラスが一羽
私の心臓を抉った
曇り空に羽ばたいていって
遠く小さく見えなくなった

白い言葉で
どれだけ飾っても
この空虚はありのまま
長い前髪に隠された瞳は
今でもカラスの行方を追っている

目蓋の裏で
数えるカラスの羽



もう遠く
ずっと遠く
手の届かないどこかに
私の心臓があるって

どこにも還れないまま
胎内で朽ちて



帰れないまま