こんにちは。

今年はまだ新作映画を観れていないので、昨年観た映画の中からトップ10を選んでみました。

 

第10位 エンドレス・ポエトリー

 初めて見たアレハンドロ・ホドロフスキー監督作品になりました。88歳の作った作品とは思えないほどエネルギーとビジュアルイメージに満ち溢れていて、正直観た後も何が何だかよくわからない感じではありますが、ここまで圧倒される映画体験もなかなかないかなということで10位に。

 

第9位 エル ELLE

 ポール・ヴァ―ホーヴェン監督作品。レイプされた中年女性が、自分ひとりで犯人を捜していくブラック・コメディです。登場人物は皆いい人に見えても実はゲスばっかりだったりするのですが、そんな世界でもやっぱりどこか憎めないよね、という演出のバランスとなっているのが良いと思いました。

 

第8位 マンチェスター・バイ・ザ・シー

 主人公が過去を乗り越えるのが大抵は当たり前のドラマ映画において、本作の物語は画期的なものなのではないかと感じました。

 

第7位 ローガン・ラッキー

 アダム・ドライバーやダニエル・クレイグ、ライリー・キーオといった個人的に好きな役者たちのアンサンブルがとても楽しい、チーム強盗ものです。小気味よく、スケールの大き過ぎない脚本も〇。

 

第6位 ナイス・ガイズ

 こちらもライアン・ゴズリングとラッセル・クロウのバディ感が微笑ましいクライム・コメディ。

 

第5位 アトミック・ブロンド

 シャーリーズ・セロンが冷戦下のベルリンで暗躍するスパイに扮したアクション。中盤の格闘シーンが圧巻。血だらけアザだらけになっても闘い続ける彼女の姿に感動しました。

 

第4位 新感染 ファイナル・エクスプレス

 特急列車の車内という限られた空間の中で、工夫の凝らされたアクションが展開され、とても完成度の高い娯楽作品になっていると思います。

 

第3位 ムーンライト

 一見社会派の作品に見えますが、黒人やゲイの問題を声高に訴えるのではなく、ひとりの青年の内面を描くことに専念したことで、独特の深みと美しい映像表現を得ている作品だと思います。

 

第2位 パターソン

 バス運転手の主人公の日常をオフビートなユーモアに包んで描いた作品。こちらも初めて観たジム・ジャームッシュ作品になりました。

 

第1位 20センチュリー・ウーマン

 アネット・ベニング、エル・ファニング、グレタ・ガーウィグら共演。二人の女性に息子の教育の手助けを頼んだシングルマザー、彼女たちと息子のひと夏の触れ合いを描いた映画です。はっきりした物語の筋がある作品ではなく、具体的にどこがいいというのは言葉にしづらいのですが、作品の持つ空気感がとてもしっくりきた映画でした。

 

次点:ブレードランナー2049、女神の見えざる手、ローガン、ゲット・アウト、スキップトレース