ここからはハイウェイスター。
冒頭の2人の険悪さに、「あぁ、こんなん共闘なんて無理だわ…」なんて思いながら単行本のページを捲ってたなぁ…

このエピソード、互いを嫌ってるっていう下地があるから、今回の相手の行動に仗助も露伴もいつも以上に感情を高ぶらせるし、それが見る者を熱くするんだよなぁ~

大好きなハイウェイスターを、アニメスタッフがどう料理してくれるか、正座して拝見します。

ぶどうヶ丘高校の男子生徒の一般的な制服と比べると、仗助の制服異質だわ~
露伴先生の奇抜な私服や、億泰の制服に承太郎の真っ白なロングコートを見慣れてしまっているんであまり気にしたことなかったけど。

『何顔逸らしてんだよ。挨拶ぐらいしろよな。少なくとも僕は君より年上なんだぜ。東方仗助』

あちゃ~、気まずいね仗助。
今一番会いたくない人と、バス乗り合わせちゃった…

『昨日はどうも…火事大変でしたっすね…』
『ああ。映画プリティーウーマンに出てきたのと同じ250万円の家具も焼けちまったよ。ちーっとも気にしてないがな』
『どうした?座れよ』

イカサマを仕掛けた仗助と、それがきっかけで家が半焼した露伴先生。
仗助は下手に出ざるを得ないよな…先生もそこんとこ判ってて嫌がらせじみた絡み方してくるんですねぇ…

(な…何!?今のは!)

露伴先生、トンネルの壁に怪しすぎる窓を見つけます。

『仗助!見たか?今トンネルの壁に家のドアが…中に誰かいる!』

あんな嫌みったらしく自分に絡んできてた奴に、馴れ馴れしく騒がれたらイライラピーク来るわ…


しかし、なんでまた吉良の手首切りシーンなんて事件の核心をつくような場面が繰り広げられてるんだ…?

『仗助!見たか?今の…』
『やかましいぞ岸辺露伴!てめぇいつまでも俺に絡むんじゃねぇ!』

仗助、堪忍袋の尾が切れた。
先生も周りの状況を察してここは引き下がります。

(誰も見てないのか?あの家新しいスタンド使いか?女の手を切断した男はまさか…吉良吉影!)

普通そう思うよな、もっかい言わせて下さい。
なんで事件の核心…(略)


『トンネルの中に部屋があっただと!?騙されねぇよ!そんなくだらねー嘘で俺を騙して仕返ししたいわけ!?』

『サイコロでイカサマするような嘘つきにいつも言うことやることが違うお前のような嘘つきがこの僕を嘘つき呼ばわりするのか?』

イカサマふっかけたのは仗助。先生の言ってることは正論。
けど、こんな風に“いつも”なんて決めつけられるのは、仗助心外でしょう。

『本当にお前とは気が合わんようだな。一緒に戻った所で話が通じないか』

ここ、先生の罵りに仗助が切れて捜索を拒否るんじゃ無くって、先生から一方的に取り下げちゃう。
こんな風にダメを押されちゃ、仗助が先生に協力なんてありえんなってこちらは思い込みますよね~

先生は燃えなかったバイクでトンネル内へ。
バイクも燃えてたら、被害総額いくら上乗せされてたろう…

バスの中で見た部屋が出現!



タンスの奥から物音…ホラー映画の様なシチュエーション…

やはりこの部屋は罠だ!』
『来る…何かがいる…姿は見えないが何か向かってくる!』

こういう場面ではヘブンズドアーは使えないんですよね~
得体の知れないスタンドへの先制攻撃が出来ないっていうか、させないシチュエーションに置かれてしまうのは、先生の能力が強力という証拠だ。

『なんだぁー!?これが…この足跡みたいなのがスタンドなのか!?』
『じ…時速60km!?』

『何!追いつかれた!ちょっと減速しただけなのに!』

と、いう訳で(?)60キロkm以上のスピードで走れなければ足跡に追いつかれてしまいます。
追いつかれると…

足跡に、生命(精神)?のエネルギーを吸い取られてしまう!
危うし先生ッ!!

『露伴の野郎に二度と会いたくねぇと言ったばかしだけどよー。戻ってきちゃったよ。俺言うこととやることが違う嘘つきだからよー』

なんだか、若かりし頃のジョセフと重なります。
相手(この場合は露伴先生)の予想外の行動をとってみせるところが。
後、やっぱり仗助は優しい。
嫌ってるとしても、自分が関わる人間が危ない橋渡ろうとするのは放ってはおけない。

『ま…まさか…これは露伴のバイクか!?バイクだけが!』

露伴先生のバイクは赤か…バランと同色のグリーンを想像してたなぁ~
けど、実際これに乗って活躍するのは仗助だから、仗助が乗るバイクとしての赤なら、イメージ通りだ…

『スタンドの名はハイウェイ・スター
あの部屋は罠。
好奇心であの部屋に入った者を匂いを嗅いだ猟犬のようにどこまでも追跡しそいつの養分を吸い取る』

スタンドのピンクダークの少年が喋ってるぅ!
3部の、じいさんの脳みそん中に突撃したチャリオッツとハイエロファントも喋ってましっけね~
ハイエロの花京院の吹き替えはハマってたのに、チャリオッツのポルナレフはすげぇ違和感だった…
ピンクダークの少年の露伴先生も、合ってませんねぇ(笑)

『くっ…駄目だ…パワーが出ない…もう読めない…どんどんパワーが抜けていく…こいつに命令を描きこむこともでき…ない…』

なんか、水に濡れたアンパンマンみたいなことを…
じょうすけぇーーーッ新しい顔持ってきてーー(違う)

『露伴!おい!いるのか露伴!』

ハイウェイスター的にはノコノコと罠に引っかかりにきやがって…なんて笑いが止まらねー状況ですかね。
主人公登場です。

『お前の養分はほんの少しだけ残しといてやってる。奴に向かって「助けてくれ」と叫べば命だけは取らないでやろう。代わりに奴の養分をいただくから

『早く言えよ。怪しんで近づいて来ねぇじゃねぇかよ。お前ら別に愛し合ってる仲じゃあねぇんだろ?』

愛し合うどころか、嫌い合ってる2人ですがね!
チンチロリンやバス出口でのいがみ合いが、ハイウェイスター的には図らずも効きまくりだ。

『あ…あいつを引きこめば…あいつを差し出せばほ…ほんとに僕の命…は…助けてくれるのか…?』
『あぁ~約束するよ。奴の養分と引き換えのギブアンドテイクだ』

7部の、遺体を差し出すか、友人のジャイロを助けるかの選択を迫られたジョニィを思い出します。
ジョニィは苦渋の決断でジャイロを取りましたが、岸辺露伴は?

『だが断る』

4部で一番有名な台詞、きましたねぇ!!
判ってても「おぉ~~」って声が出ちゃいます。
1部の「酒ッ…」も、3部の「ありのまま…
」もおんなじように声上げてました。
ジョジョの名台詞の持つパワーって凄い…

『何!?』
『この岸辺露伴が最も好きな事の一つは自分で強いと思ってる奴にNOと断ってやることだ』

ジョニィは純粋に友人と遺体を天秤にかけての選択でしたが、先生は自分の命と仗助を天秤にすらかけない(笑)

自分の心をハイウェイスターに負かされるのが我慢ならないんですよね~
アホだなぁ、素直に従って仗助を差し出せば、チンチロリンの仕返しにもなるし、自分も助かるしで一石二鳥なのに。
けど、先生のクソ負けず嫌いで高潔な精神に、その選択は有り得ないと。
露伴先生、やっぱり好きだなぁ…グレート。

『逃げろ仗助!この部屋に入ったら勝ち目はない!殺されるぞ!』

ここら辺り、お互いフルネーム呼びをやめて、名前呼びになるのもいい。

『逃げろって言われてよぉ~。この俺が逃げると思うんすか?ブチのめしてやりますよ!どこにいるんすか?隠れてる野郎はよ!』

先生の行動を粋に感じたからこそ、仗助も先生へ「だが断る」。

『な…なんてことをするんだ東方仗助…危機を教えてやったのに…』
『必ず僕の考えてる事と逆のことをする…だからお前の事が嫌いなんだ…』

『だからお前の事がムカつくんだよ!襲われるぞ!』

個人的に、『だが断る』より、露伴先生の、いっつも予想外をいく仗助が腹立たしいっていう本音で感情的になったこの台詞のが好きです。
キャストの櫻井さんが、物凄く怒りを込めた演技をしてくれて嬉しかった!

『ヘブンズ・ドアー!』

仗助を腹立たしく思いつつも、自分の出来る精一杯でフォローしてやる。
露伴先生の黄金の精神が垣間見えます。

『仗助!最早お前を60kmでどこまでも追っていく!本体を探せ!本体を探すしかお前の助かる道はない!』
『貴様うるさいんだよこのバカが!』

バカなんかじゃない、露伴先生は仗助に託したんだよ、オメーぶちのめす役割を!

『岸辺露伴…お前が俺を助けるとはよぉ~。まさか…まさかって感じだがグッときたぜ!』

そういやぁ、70kmで吹っ飛ばされたのに軽傷なのはスタンドのお陰?生身の人間なら死んでてもおかしくない(汗)

『わかったぜ露伴!こいつの本体を探せばいいんだな!』
『本体を見つけてブチのめせばいいんだな!』

露伴先生からのバトンを受け取って、気合い半端ない仗助。
普通ならここから2人の友情が育まれるパターンですが…?

『待ってろよ露伴!』

ここから60km超えのバイク逃走劇が始まります。

今週の露伴先生は熱かった!!
我が儘な偏屈者だけれど自分自身を何度も乗り越えて身につけた、誇り高くブレない精神。その魅力が炸裂してましたね。
先生見てると背中がシャキッとします。

作画も『だが断る』辺りから原作にかなり近づけていて、ジョジョの絵はこうでないとって感じでした。仗助も先生も格好良くて痺れた~ッ!

ハイウェイスターその2への期待感が天井知らずです!

誰か私の時を飛ばしてええぇえぇえぇーーーッッ!!(迫真