日にちがだいぶ経ってしまいましたが、先日プチさんもついに人生最初の入学式を迎えました。
多くの学校で支援級に在籍する子達を対象に入学式のリハーサルが行われることを聞いていましたが、
プチさんの学校でもリハーサルというよりは下見という感じではありましたが事前に学校に赴いて式の準備が整った体育館と支援級・交流級の教室をそれぞれ見学させていただきました。
正直なところ、プチさんの特性を考えると事前に場所を見たからといっても不安は消えませんでした。
事前に練習をしていてもいざ大勢の人がいる環境に置かれると興奮したりパニックになったりは幼稚園時代にも何度かありました。
ただ当日何かあった場合は支援級の先生方が対応するので保護者は席で見守ってて下さいと言っていただけたことは内心ホッとしました。
またオフレコでという約束の下、クラスメートの子達もロッカーや下駄箱で確認させていただけました。
年長の時に仲が良かった子とは離れてしまっていたものの、それでも年中の時のお友達だったり見知った名前を見つけて安堵したり。
そうして緊張しながら迎えた入学式当日、
起きたら思いもよらない事件がありまして、
オムツが外れてからトイレが間に合わないことは数あれどおねしょをしたことはなかったプチさんがおねしょをしていました。
入学式前日もいつもと変わらないプチさんでしたが内心では緊張していたのでしょうか。
慌ただしくおねしょの後始末と並行して式の支度をして、
家族3人で揃って小学校へと赴きました。
最初に所属する教室(交流級)へ子供を連れて行った後は保護者だけ体育館へ。
当日の流れを何も知らないままのプチさんをそのまま教室に残して行って本当に大丈夫なのかとハラハラしながらどれだと待ち続けたことでしょうか。
新入生の入場のアナウンスと共にとなりのトトロの「さんぽ」のBGMが流れ、式服に身を包んだ新入生達が歩いて来ました。
多くの子が緊張した面持ちで入ってくる中、プチさんは意外にもニコニコと嬉しそうな顔をしていました。
さんぽの曲が好きなこともあるかもしれませんが、教室で別れたときは不安そうだったので機嫌良さそうで心底助かったと思いました。
そこから幼稚園の時と比べるとだいぶ子供には退屈であろう式典が始まり、プチさんがどれくらい我慢出来るか見えない後ろ姿に向かって頑張って座っていられるように念を送り続けました。
結果としてプチさんは最後まで席を立つこともなく無事に式に参加することが出来ていたのですが、その中でちょっと印象的だった出来事が。
校長先生の祝辞に始まりPTA会長や来賓からの一言などで新入生は何度となくおめでとうございますを言ってもらうことになるわけですが、
一番初めの校長先生の祝辞の時におめでとうございますの言葉が聞こえた瞬間にたった1人、
ありがとうございます
と反応した子がいました。
聞き違えるはずもなくプチさんでした。
そしてそこから誰かがおめでとうございますを言うたびに新入生が揃ってありがとうございますを言い始めたのです。
後日同じ幼稚園だったママさん達に会った時にも
あの声プチちゃんだったよね、よかったよと言ってもらえました。
自分の子育てには全く自信はないし、
ましてや障害児に対しての対応もめちゃくちゃで、
プチさんには色々申し訳ないと思うことがあまりに多い日々ですが、
この時は頑張ってきてよかったと思うことが出来ました。
もちろん一番頑張ってるのはプチさんなのですけどね