最近の世の中を憂う日々ですが

今急にこんな世の中になったのではなく

時間の経過とともにこうなったわけで。


日本人の国民性が

今の状況を作ったとも言えると思うんです。


正しいことを正しいと言うよりも

周りに合わせて

様子を伺って

上の人の言うことには

正しくなくても言い返さず従う姿勢。


自分には難しいことはわからない、

○○先生がそう言うならそうなんだろう、

○○さんの言うことなら間違いないから任せる、

みたいなことを言って

知ろうとも調べようとも考えようともせず

丸投げする姿勢。


そういう姿勢が日本の政治を腐敗させた

とも言えるのではないでしょうか。




経済の衰退もそうです。


海外の企業に日本の高い技術が流れた。


お上に伺ってハンコをもらって…

新しいことは前例がないからと躊躇したり…

そういう決断の遅さから

海外のスピード感ある仕事の進め方についていけず

仕事が奪われた。


仕事のできる日本人は

日本の会社に見切りをつけて

海外に出ていっています。




自分達の選択が

未来の日本を、世界を、作るということ。

自分の選択に責任を持つためには、

知ること、学ぶこと、考えることが必要であること。

そういうことを、

義務教育でもっと伝えていくべき。


目上の人を敬いなさい、

という教えは間違いではないけれど、

目上の人を盲信しろ、逆らうな、

というのは違う。

教え方を間違えて

何も言えない国民を育てるのはやめて。


そして、

考えが違う人と意見を言い合う場を

もっと設けるべき。

授業に、議論やディベートを取り入れた方がいい。


自分の考えを伝えること、

人の意見を聞くことを経験する必要があるし、

人それぞれ違う考えがあることを知るべき。


みんな同じじゃなきゃいけないとか

従わなきゃいけないとか

合わせなきゃいけないとか

意見が違ったら黙っているべきとか

そんな風にしか思えない子どもにしてはいけない。




協調性は日本人の美徳

国民性も含めて日本の文化

という考え方もできるかもしれませんが

昔は日本人も

悪政には声を上げていた。

クーデターだって下克上だって一揆だって起こした。


近現代の教育の中で

どんどん教員への締め付けも強くなって

何でも管理して統一して自由裁量をなくして

「こころの教育」という名の

「物言わぬ国民作り」を進めて…


気概を持って教育に携わる現場のみなさんは

とても苦労しているだろうなと思うし

そもそも気概を持って教員になる人が

かなり減っているんじゃないか

という危惧も大いにあります。


義務教育の中で

すくすく何も疑わず育ち学び

優等生だった方々が

素直にまっすぐ教員になった場合

悪気なく「物言わぬ国民作り」に

加担しているんじゃないかな…

という憂いもあります。




お金を払えば

リベラルな教育をしている学校を選択したり

海外に留学したりもできますが

それができるのは一部の人だけ。


義務教育を変えないと

日本は世界から取り残される一方。

「国民が政府の言いなりになってくれるなら

日本が衰退してもいい」

と思っているような人達には

教育を任せられません。


本当に日本の未来を考えて

質の良い教育に投資してくれるようになることを

切に願います。