こんにちは。治療院の山本です。

今回は今年発売40周年を迎えたCD(コンパクトディスク)についてお話ししたいと思います。

CDは、ソニーとフィリップス(オランダ)の共同開発により、日本国内では1982年(昭和57年)10月1日に発売されました。当時私は小4でした。

ソニーが発売したプレーヤー1号機の価格は16万8000円、ソフトは3500円~3800円(当時、レコードの一般的な価格は2800円)でした。.1986年頃まではソフトの生産能力が低かったようで、新作が発売された場合、レコードやカセットテープと同時発売ではなく、1週間~数ヶ月遅れて発売されることも多かったです。

私が最初にCDを買ったのは1985年の夏で、中古レコード店でたまたま見かけて家にプレーヤーも無いのに衝動買いしてしまったMadonnaの『Like A Virgin』でした。親戚の家にプレーヤーがあったので、カセットテープに録音させてもらって聴いていました。初めてCDの音を聴いた時の感動と衝撃は今でも心に残っています。
 

 

 

▲私が最初に勝ったCD。欧州正規輸入盤に日本のレコード会社が帯を貼り付け国内仕様にしもの。ディスクは西ドイツ製。

価格がだいぶ安くなってきた1986年の春、我が家もプレーヤーを購入しました。パイオニアの6連奏チェンジャータイプでした。(その後、チェンジャータイプはカーオーディオで大流行しました)その後、高校の入学祝いにミニコンポを買ってもらうことになるのですが、大ファンの中森明菜がCMに起用されていたパイオニア『private』が欲しかったのですが、他社よりも高価だったので泣く泣く諦め、ケンウッドの
『ROXY』を買ったのは思い出があります。

1986年頃にCDラジカセが登場し、1988年には8cmCD発売、翌年ソニーがレコードの発売終了を発表。約1年ほどで他社も含めで新規のレコード発売はほぼなくなり、必然的にCDが普及しました。ソニーは数年前からアナログブームに乗って30年ぶりに自社でのレコード生産を再開しています。1988~89年にかけて発表されたレコードは流通量が少ないため価値があります。
 

 

 

▲通常の12cmCD(左)と、8cmCD(右)。
 

 

 

▲左は、8cmCD登場の前年、1987年に発売された12cmCDのような8cmCDのような何とも妙なCD。右は、バブル期の1988年~89年にかかけて出回った24金蒸着CD。
 

 

 

▲透明樹脂部分に着色したカラーCD。2枚とも、80年代後期にアイドルとして活躍した(現在も女優として活躍中)方のものです。

CDの売上枚数、金額は1998年がピークで、以降徐々に減少
。1998年はミリオンセラー48作で過去最多(シングル20作、アルバム28作)となりました。この頃は、TRFやglobeに代表される小室ファミリー、ZARDや大黒摩季に代表されるビーイング系、安室奈美恵やSPEEDに代表される沖縄アクターズスクール出身者が席巻していた時代です。翌1999年から売上が減少したのは、おそらくCDの購買層が携帯電話を持ち始め、そちらにお金をかけるようになったからではないかと勝手に推測しています。

アメリカでは昨年、17年振りにCDの売上げが増加したそうです。CDを知らない世代が興味を持ち始めたようです。果たしてレコードやカセットテープに続くムーブメントになるでしょうか?