大東亜戦争とは、日本がアメリカやイギリスなどと戦った太平洋戦争と中国と戦った日中戦争を総称した戦争です。大東亜戦争という名称は対英米宣戦布告が行われた数日後の1941年(昭和16年)12月12日に東條内閣が閣議決定して決めました。これまで支那事変と呼ばれていた日中戦争も含めて大東亜戦争と呼ぶことにしたのです。名称の由来はアメリカやイギリスとの戦争を彼らの植民地からアジア諸国を解放し大東亜共栄圏を共に建設することを目的として始めた、としたからです。
大東亜戦争(太平洋戦争)の開戦には、複数の政治的・経済的・軍事的な要因が絡み合っています
Ⅰ主な開戦原因
1. 日米通商航海条約の破棄
‣アメリカは日本の中国侵略に反発し、1939年に通商条約を破棄。
‣これにより日本は鉄・石油などの重要資源の供給を絶たれ、経済的に追い詰められました。
2. 日米交渉の決裂
‣日本は中国からの撤兵を拒否し、アメリカとの交渉は難航。
‣最終的にアメリカは「ハル・ノート」で厳しい条件を提示し、日本はこれを「最後通牒」と受け止めました。
3. 資源確保の必要性
‣日本は石油・ゴム・食料などを求めて東南アジアへの進出を計画。
‣アメリカの石油禁輸が決定的な圧力となり、「今しかない」と判断して開戦に踏み切ったのです。
4. 日独伊三国同盟の締結
‣日本はドイツ・イタリアと同盟を結び、枢軸国としての立場を強化。
‣これがアメリカをさらに刺激し、対立を深めました。
5. アジア解放という名目
‣日本は「大東亜共栄圏」の構築を掲げ、欧米の植民地支配からアジアを解放するという理想を主張。
‣しかし実際には侵略的な行動が多く、理想と現実の乖離がありました。
このように、外交の失敗、資源不足、国際的孤立、そして軍部の強硬姿勢が複雑に絡み合い、1941年12月8日の真珠湾攻撃によって戦争が始まりました。
