子どもの健康を考えた食事をキチンと出してくれるので、親としても心強いですよね。
しかし、支払うことができるにも関わらず、給食費を払わない親が相当数いて、これが各自治体の経費を圧迫していることをご存知ですか?
そこで今日は、『1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。
立石 美津子著者・講演家・元幼児教室経営者。自閉症児の子育て中。著書に『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』『立石流 子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』
1食たった400円の「経費」
そもそも、学校給食費の支払い責任というのはどのように定められているのでしょうか?
学校の給食費は、学校給食法と各自治体に条例により保護者が負担することになっています。
それも、給食設備の維持費・人件費は含まれておらず、食材についてのみの負担です。
月にして4000円、1食400円程度の計算です。
滞納総額は全国で22億円!
確かに、生活保護所帯など経済的に困窮している世帯には救済処置があり、学校給食費が免除される場合もあります。
けれども、やむをえない経済事情もなく、立派な家に住んでいる、高級車に乗っているのに払わない世帯もあるそうです。
それが積み重なり、全国の公立小中学校の未納額推計は約22億円に上るというから驚きです。大阪市などでは、1億円を超えてしまっているそうです。
そこで、市はこれを何とか打開しようと弁護士を入れて高額滞納者などに対して徴収を始めました。
その弁護士費用も税金で賄われ、“徴収できた場合”の成功報酬としているそうです。
払わない理由は「イヤだから」
「義務教育中なのにどうして払わないとダメなんだ」
「無駄な公共工事に税金を使っているんだから給食費も税金で賄えばいい」
「食べたくもないまずい物を強制的に出されているのだから払う必要はない」
「うちの子はお替わりもしないし小食だ。だから払いたくない」
義務教育とは、未来を創る子どもに教育を受けさせる義務が保護者にあるという考え方で、その費用の全額を国が負担するというシステムです。
でも、家にいてもご飯は食べるのですから、学校に滞在中に支給されるランチの費用まで国に請求するというのはおかしな意見のように聞こえます。
さいたま市の某自治体では、「3ヶ月の滞納者には給食を停止する」の方針を打ち出したところ未納者は激減したそうですが、罪のない子どもに、「あなたのお家は給食費を払っていないから給食を食べてはいけません」とは言えず、滞納分はその自治体の住民の税金が使われているのが現状です。
幼児教室の滞納
筆者は以前、幼児教室を経営していました。その中で5%の家庭が授業料が未納でした。
子どもの習い事のためだけに口座を開いた場合、残金があまりない状態になりがちなので、「つい、うっかりしてしまった」なんてことはありますよね。
ところが、何度請求書を出しても、催促の電話をかけても一向に入金してくれない家庭が一定の割合、常にありました。
そしてついには「都合が悪くなったので退会します」と去っていきます。ひどい言葉ですが、“踏み倒し”です。
「体験授業をして子どもをその気にさせたんだから、そちらが払いなさい」の勢いでしたが、子どもは喜んで来ているのに「お金を払っていないのですから教室内には入ってきてはいけません」とは言えず、受け入れていました。
幼児教室の場合は、教室と親間の小さなやりとりですが、学校は国とのやりとりであって、積み重なれば、大きな問題になります。
義務教育の期間は学校給食を無料にするなどの制度ができれば良いですが、そうなると国民が支払う税金を高くしなくてはならないという課題がまた起こりますよね。
最低限のルールを守らない、こんな非常識な親の元で育った子はモラルの低い大人に育っていくと思うのですが……。
みなさんは滞納問題、どう思いますか?
