徐々に暖かくなって春を満喫、気分も上がる。そして、値段も上がる……!?
そう、春は値段の変更が多い時期。今年は身近な食料品から保険料まで、ありとあらゆるものが値上げする、いわば値上げラッシュ状態です。
お給料が上がったと実感する人はまだまだ少ない現代。大事なお金を守るため、私達はどうすべき!?
経済キャスターを務める筆者が考えます。
■庶民の味方、ガリガリ君まで!? 値上げラッシュに悲鳴まずは具体的に何が値上がりしたのかを見てみましょう。食品では、
・カゴメ トマトソースなど
・クノール カップスープ各種
・公益財団法人塩事業センター 食卓塩など
私達になじみ深い商品ばかり! とくに塩という、どんな料理にも欠かせない基本調味料の値上がりには、全国民が悲鳴をあげそうです。さらには、
・赤城乳業 ガリガリ君
・井村屋 あずきバー
など、幼いころから親しんできたおやつたちまでもが値上げ。何だか寂しい気持ちになりますよね。
■ディズニーも年金も! 値上げの嵐だけど大丈夫! 大人にはお酒という楽しみがある! ……と思いきや、
・サントリー 角などのウィスキー各種
なんと、アルコール類にも値上げの波が。甘いものもお酒も……となると、飲食の楽しみ方が変わってしまいそうですね。遊びに行こうと思っても、
・東京ディズニーリゾート 一日券など
・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 一日券など
人気2大施設のパスポートなども揃って値上げ。もうあっちもこっちも、八方ふさがり状態です。
社会保険にも値上げの波が。国民年金保険料は昨年度より670円アップの月額1万6260円に。
税金も一部改正。たとえば、軽自動車税の大幅アップなどです。
もっとも国民年金の場合、少なくとも平成29年までは上がり続けることが以前から決まっているので、今年の春だけの措置というわけではありませんが、値上げラッシュの中にまみれて痛みが倍増といった感が出てしまいますよね。
■マイナス金利の影響で保険料が値上がりする!?耳の痛い情報は、残念ながらまだまだ……。
あなたの掛けている生命保険や傷害保険などの各種保険、今後値上がりするかもしれません。
背景には“マイナス金利”が。今年に入り何度もメディアを駆け巡ったこの言葉、もうご存知の方が多いでしょう。
「私達の預金口座の金利に直接適用されるものではない」ということはもう理解している方が多いと思いますが、巡り巡っての影響はあり得ます。
そのひとつが、保険料。保険会社は保険料として得た資金を運用し、被保険者への支払いなどに充てています。
運用先の主なものに国債がありますが、日銀によるマイナス金利政策の導入で市場の資金が国債になだれ込むという構図ができあがり、国債の利回りが低下。
利回りが低い投資では当然利益が見込みづらくなりますから、保険会社の収益を圧迫します。
保険会社はそれを回避しようと、保険料の引き上げに打って出る可能性はじゅうぶんにあります。
さらに保険会社のいくつかは、既に貯蓄性の高い保険商品の一部の取り扱い中止を発表。選択肢の減少といった意味でも、影響はもう出始めています。
■値上げの春を乗り切る! ふたつの提案
賃金アップだ賞与アップだといっても、結局大企業だけ……私のお給料は上がってないのに、値上げばかりで困る!と愚痴も言いたくなりますが、嘆いていても始まらない。
ここは、事態を賢く乗り切る術を考えましょう。
(1)電力自由化に乗ってみる
4月から始まった電力自由化。多くの企業が参入し、セットプランも多様。
しかしそのせいで逆に「わかりづらい」「面倒くさいから変える気が起きない」とさじを投げている人も多いようです。
けれど、光熱費節約のいいチャンスであることは間違いないので、ここはひとつ比較検討してみては?
(2)株も不動産も! 資産運用にチャレンジ!
先述のマイナス金利。預金者への直接の影響はないにせよ、金融機関への影響=預金者への還元の減少、という構図は明らかです。
実際、大手銀行が預金金利を引き下げていますよね。
普通預金にただ置いていても、ATMで時間外に引き出そうものなら金利分なんてあっという間に吹き飛んでしまいます。
それなら、株式や為替、不動産など、各種投資にチャレンジするのも手です。
NISA(少額投資非課税制度)の利用枠が、今年1月からそれまでの100万円から120万円へ引き上げられたのをご存知ですか?
さらに4月からは子供向けの『ジュニアNISA』もいよいよ始動。親だけでなく祖父母から子供への資金提供が、運用という形で行えます。
低金利時代は不動産投資にも注目したいところ。
少ないコストで購入できる可能性が高まりますし、今後の日本は東京オリンピックを見据え、とくに大都市圏で地価高騰が見込まれています。オリンピックまでまだ数年ある今、まさに検討しどきかもしれません。
■資産運用、リスクだけは忘れずに!
ただし、注意点もあります。
投資は必ずリスクを伴います。どんな種類のものも漏れなく、と考えていてください。
株式投資やFXは損益がマイナスになる可能性がありますし、不動産も価格の変動がありえます。
今年に入り株や為替の市場は想定を超える荒れ方をしており、去年6月には2万円を超える値を付けた日経平均株価は、1万5千円を割り込む場面もあるほど。
不動産で運用する際も、理想通りに借り手が付かない、などの事態も考えられます。
これらのリスクをきちんと理解する、という前提を忘れないようにしましょう。
以上、値上げラッシュ時代のお金の付き合い方についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
値上げは確かにお財布にも心にもイタイもの。ですが事態を変えられない以上、賢く乗り切りたいですよね。
これを機に、自分の大事な“お金”に関する考え方を、今一度見直してみては!?
