予定通り実施されるのは、17年度までに40万人分の保育施設を整備し、待機児童をゼロにすることを柱とする「子ども・子育て支援新制度」だ。15年度は5000億円程度を投入して保育施設を8万人分程度増やすほか、保育職員の数、給与も増やす。
また、1700億円を投じて市町村の国民健康保険の財政を強化する政策も実施。認知症の人を早期に発見し、専門的な対応を確立することを中心とした認知症対策の充実や、在宅医療・介護推進のための基金増額も想定通り進める。
財源が足りずに縮小されるのは、低所得者を対象とした介護保険料の軽減拡充と、消費税が5%から8%にアップした14年度から低所得者に1万円(年金受給者らは5000円を加算)を1回だけ支給している「臨時福祉給付金」だ。介護保険料は最大70%減とする予定だったが、15年度は一部の人を55%減とするのにとどめる方向。給付金も継続はするものの、給付額は6000円に減額する。
一方、低所得層の年金に最大で月5000円を上乗せする新給付制度や、公的年金の受給資格を得るための加入期間(25年)を10年に短縮する制度は、双方で約6000億円かかるため先送りする。児童手当を受給している世帯を対象に、子ども1人あたりに1万円を配る「子育て世帯臨時特例給付金」も15年度の実施は見送られる。