そして、予定日を数日後に控えた、よく晴れた朝。
娘は、しっかりとした泣き声とともに、無事に生まれてきました。
幸いにも週末だったため、夫も出産に間に合い、立ち会うことができました。
出産を終え、分娩台の上で私は、娘が運ばれてくるのを楽しみに待っていました。
少し時間はかかっていましたが、泣き声はしっかりしていましたし、それまでの妊婦健診でも何も問題はありませんでした。
きっと、ただ少し時間がかかっているだけ。
そう思っていた私は、さほど心配もしていませんでした。
そして、ようやく運ばれてきた娘。
本当に可愛くて、可愛くて。
初めて目にした、あのときの娘の顔を、今でも鮮明に覚えています。
けれど、ひとつだけ、気になることがありました。
両耳のそばに、イボのようなものが二つずつあったのです。
それが目に入った瞬間、私の心は、すっと緊張に包まれました。
先生に聞かなければ。
そう思いながらも、すぐには言葉にすることができませんでした。
まもなく、娘は分娩室の外で待っていた私の両親のもとへと連れて行かれました。
私は分娩室に残り、娘が戻ってくるのを待ちながら、何度も、何度も、自分に言い聞かせていました。
大丈夫。
大丈夫。
きっと、大丈夫。