きょうの夕方、テレビのローカルニュースを見ていたら、
ちょっとうれしい話がありました。
JR根室線で、「ルパン三世」の登場人物が描かれた
「ルパン列車」の運行が始まったというのです。
どうして北海道の東の端でルパン?
と思われる方もいるでしょう。
実は、JR根室線が通る浜中町は、
「ルパン三世」の原作者であるモンキー・パンチさんの
ふるさとなのです。
「ルパン列車」は浜中町など沿線自治体とJR北海道釧路支社が、
全国からルパンファンを呼び込んで地域活性化をしようと
企画したそうです。
ニュースでは浜中町にあるJR茶内駅で行われた
セレモニーの様子が紹介され、
モンキー・パンチさんご本人も参加(!)していました。
車体にサインを入れるサービスぶりで、
ふるさとへの思い入れが強い方なんだな、と感じました。
ちなみに、パンチさんは
「浜中の自然や食材を皆に満喫してほしい。
だから、ここでは(ルパンは)何も盗みません」
と語っていたそうです・・・・
「ルパン列車」は私が住む釧路と根室の間を往復するとのこと。
子どもの頃からルパンを楽しませてもらっているので、
心がちょっと温かくなるような気がします。
こうなると、やはりルパンにちなんだジャズが
聴きたくなります。
これまで何度かご紹介してきた大野雄二さん(p)による
「ルパン・ザ・サード・ジャズ」シリーズの一枚、
行ってみましょうか。
「プレイズ・スタンダード&アザーズ」です。
ジャズ・ミュージシャンだった大野さんが
CM音楽の世界に入り、やがて「ルパン」の音楽も
手がけるようになった経緯は以前も書きました
↓
http://ameblo.jp/slowboat/entry-10395107101.html
また、「ルパン・ザ・サード」というジャズ・シリーズについても
触れてきました
↓
http://ameblo.jp/slowboat/entry-10733852529.html
http://ameblo.jp/slowboat/entry-10486260878.html
様々な企画ものが出ていますが、
今回はタイトル通り、スタンダードが多いアルバム。
10曲中、6曲がスタンダード、
4曲が大野さんのオリジナルです。
これを「ルパン」シリーズと考えていいのか?
というご意見の方もいるかと思います。
しかし、トータルで聴くと、大野さんの気が利いたアレンジが
「ルパン」の楽曲にもスタンダードにも施され、
同じ世界の音楽として聴くことができます。
おしゃれなジャズを楽しみたいという方に
最適な一枚でしょう。
2004年3月27~28日、サウンド・インでの録音。
大野雄二(p)
俵山昌之(b)
村田憲一郎(ds)
①Fly Me To The Moon
軽快で、小気味いい工夫がされている。
このトリオの特徴を一言で表現するとこんな感じです。
一曲目のスタンダード・ナンバーも見事なアレンジで
聞きやすく、それでいながら新しい魅力が加えられています。
ブラシのみで始まるイントロ、ピアノが加わってから
リズムのブレイクが絶妙なメロディ。
計算されていながら、「計算くささ」を感じさせない
鮮やかな処理です。
しかも、最初のソロはベース。
誰もがリーダーのピアノ・ソロを予想するところですが、
ここで重厚なベースが入ることで、
トリオが上滑りせず、地に足がついたサウンドになっています。
ピアノ・ソロに入ると、メロディを意識したフレーズが
何度も飛び出し、大野さんがいかにトータル・サウンドを
重視しているかが分かります。
プロデューサー的な視点を持ったピアニストなのでしょうね。
⑥Samba Temperado
大野さんのオリジナル。
映画「カリオストロの城」で使われていたナンバーです。
ピアノのみによる憂いのあるイントロから、
ベース・ソロを経てメロディに入ります。
このメロディが切なさを漂わせる
なんとも日本人らしいものです。
続くピアノ・ソロも単にリリカルというのではなく、
男の哀感が込められているかのような、渋さがある。
ルパンと銭形警部が地下牢から脱出する際に
使われたテーマですが、
2人の奇妙な友情まで描き込まれているかのようで、
非常に印象深い曲です。
「ルパン列車」は、きょうから3年間、
JR根室線を、1日最大3往復するそうです。
「1日最大3往復」という意味がよく分かりませんが(笑)、
そんなとぼけたところもルパンらしくていいと思います。
いつか乗ってみたいな・・・・
