激しい二日酔いです。
頭がガンガンします。
昨夜は我が職場の忘年会。
勤務シフトがバラバラのため、
チームみんなで飲みに行くことがほとんどない私の職場。
今年1年の苦労を分かち合うべく、飲みだしました。
いいところで帰ろうと思ったのですが、
遅い時間帯の勤務の人が後から加わってきたりして、
結局、終わったのは朝4時。
正直、最後の店で何を話していたのか、ほとんど覚えていません。
こんな時は、B級で、室内楽的なジャズぐらいがちょうどいい。
そんなわけで取り出したのが、
ギタリストのジョー・ピューマの作品「ワイルド・キトゥン」。
ギター、アコーディオン(!)、ベース、ドラムという異色編成で、
「流して聴くのがいい」ぐらいの、しかし中身は確かな演奏を
展開しています。
リーダーのジョー・ピューマはそれほど有名でもないので、
ちょっとご紹介しましょう。
1927年にニューヨーク州に生まれた彼は、40年代後半から
プロとして活躍を始めました。
サイ・コールマンやルイ・ベルソン、アーティ・ショーのバンドなどで
サイドを務めたり、ペギー・リーの歌伴もしています。
自己のバンドや、チャック・ウェイン(g)との2ギター編成でも活躍。
「地味だけど根強いファンのいる」代表格といったところでしょうか。
2000年に亡くなるまで、長きにわたって活動していました。
「ワイルド・キトゥン」も長年、愛されてきた作品です。
1957年2月、NYでの録音。
メンバーは以下の通り。
Joe Puma(g)
Mat Matthews(accordion)
Oscar Pettiford(b)
Whitney Mitchell(b 2,3,4,7で参加)
Shadow Wilson(ds)
②Polka Dots And The Moonbeams
ピューマのギターはシングル・トーンを生かした、
流れるようなフレーズに特徴があります。
ここでは、2分40秒ほどの短い演奏で、
有名なスタンダードのメロディーと、
わずかなアドリブだけを弾いています。
いたってシンプルなプレイですが、
愛おしげにメロディーを弾いているのが伝わってきます。
ラストの流麗なプレイも見事。
こんなところに人気の秘密があるのかなと思えてきます。
⑤Wild Kitten
マット・マシューズ作曲のオリジナル。
このバンドの良さが一番出たトラックだと思います。
オリジナル・ライナーでピューマ自身が
「スモール・グループに必要なのはシンプルさとまとまりだ」
と述べていますが、それが実現しているからです。
タイトルにある「Kitten」とは子猫のことですが、
猫が飛び跳ねているかのようなユニークなメロディに続く
ピューマのソロが小気味いい。
シングル・トーンでよく歌うギターのバックで、
マシューズのアコーディオンがざわざわとした(?)
音を響かせます。
オルガンとも違う不思議なバックのつけ方です。
続くマシューズのソロは音を伸ばしたり、
ぶつぶつ切ったりできるアコーディオンの特性を生かしたもので、
独特の世界を楽しむことができます。
オスカー・ぺティフォードの重量感あるベースも聴きもの。
気がつけば、この演奏はドラムレス。
ギター、アコーディオン、ベースによるトリオなのですが、
強烈なスイング感に、ドラムの不在は全く気になりませんでした。
⑧Rosalie Ann
ピューマが作曲したブルース。
冒頭のギターのみのイントロから、
彼の職人的な渋さがよく出ていて引き込まれます。
ソロでは素早いフレーズもあり、
高度なテクニックを持っていることが分かるのですが、
さらりと流しているので、何気なく聴こえてしまいます。
そこが彼の本当のすごさなのかもしれません。
二日酔いはまだ抜けませんが、気分は良くなってきました。
「俺が、俺が」と出しゃばらないジャズが、
飲み過ぎの後にはいいようです・・・・・
